おそらく・・・この辺りがどん底です。
でも、まだまだまだ暗いです。
早くここから抜け出したいので、せっせと更新してるわけで・・・。
本当に、具合の悪い方は、元気になってからみてくださいね!
『・・・どうして・・・。』
宗太はなぜあんなことをしたのだろう。
・・・いや、自分がちゃんと宗太に伝えていなかったのが悪い。
はっきりと断っていれば、こんなことにはならなかったのではないだろうか。
『・・・結局全部・・・ワタシが悪いんだ・・・。』
自分の存在が、周りの人すべての歯車を狂わせている。
そんな気がした。
「・・・こんな気分じゃ・・・いい作品が作れるわけない・・・か。」
ここを出る前に、いくつかいい物を仕上げておきたかったのだが、集中力を欠いて作ったものなど、ただの形を成した塊に過ぎない。
気晴らしに何をする気にもならない。
誰にも会いたくない。
橘花はほとんど部屋の外には出ず、一人でぼんやりと過ごす時間が多くなっていった。
「あ・・・お父さん・・・。」
橘花を無理にでも自分のものにしようとしてギルに見咎められた。
そのことについて、宗太は、自分の起こした行動を間違いだとは思っていない。
ただ・・・思いを遂げられなかった苛立ちを感じているだけだ。
左京の顔を見ると、その苛立ちがいっそう募った。
「・・・ん・・・?宗太、どうした?」
「・・・聞きたいことがある。」
この際だ。はっきりさせておこう、と宗太は意を決して、左京の隣りに腰を下ろした。
「なんだ?」
どういう風に聞いたらいいのか・・・言葉が思い浮かばなかったが、ここはストレートに聞いた方がいい、と判断した。
「・・・お父さんは・・・橘花さんのこと・・・好きなの?」
「・・・。」
こうやって聞かれる日が、いつかくるとは思っていた。
・・・もう、隠すことは出来ない。隠す必要もない、と左京は立ち上がった。
「ああ。好きだ。」
「・・・付き合ってる・・・の?」
「・・・一緒になりたいって・・・思ってる・・・。」
「・・・。」
自分の問いに、いとも簡単に答えた左京に、驚いた。
ここまではっきりと白状するとは思っていなかったのだ。
「驚いた・・・!そこまで・・・いつの間にそんなことになったんだよ!!」
「宗太・・・。」
「ボクが・・・橘花さんのこと好きだって知ってるよね。なのに・・・。」
「知ってる。だからお前には悪いと思ってるし、いずれ、ちゃんと話さなきゃとは思ってたんだ。」
左京が平然とそう言ってのけるのに腹が立った。
身体の底から、怒りがこみ上げてくる。
「悪いと思ってるだって?」
「思ってるさ!けど・・・。」
「親が息子の好きな女を奪っておいて、たったそれだけ!?」
「親だとか子だとか・・・そんなことじゃない!」
「俺は、一人の男として、橘花を愛してるんだ。」
「あ・・・愛してるなんて・・・。」
「はっ!天下の佐土原左京が、20も年下の女を愛してるなんて、笑わせるぜっ!!」
「どうとでも言え!」
「異常だよ!そんなに年の離れた子を愛してるなんて!もっと他にいくらでもいるだろ?年回りの合った人がっ!!」
「俺の人生は俺のものだ!俺が誰を愛そうが、お前には関係ないだろ!!」
「息子として恥ずかしいんだよ!親が、娘ほども年の離れた女に惚れてるなんて!!」
「・・・別に・・・親だなんて思って貰わなくてもいい。お前が望むなら、今、ここで縁を切ってくれても構わない。」
「・・・抱いたの?」
「そんなこと・・・お前に答える必要はない!!」
肯定されるよりもはっきりとした答え・・・。
言いようのない悔しさがこみ上げてきた。
「・・・ボク、橘花さんのこと、抱いたよ。」
「な・・・。」
「ちょっと邪魔が入っちゃって、最後まで出来なかったけど。」
「・・・。」
宗太が何を言っているのか、咄嗟には判断できなかった。
左京はじっと宗太の目を見つめ、頭の中でその言葉を反芻した。
「・・・抱い・・・た・・・?」
「そうだよ!ボクのものにしたかったんだ!だから抱いたんだ!」
「・・・橘花は?」
「・・・は?」
「橘花は・・・お前に抱かれて・・・なんて言った?」
「べ・・・別に・・・何も言わないよっ。」
「何も言わない・・・?お前・・・邪魔が入ったなんて言うけど・・・大方、拒絶されたんだろう?」
「くっ・・・。」
「図星か!相手の気持ちも考えてやれないヤツが、愛だ恋だなんてよく言うぜ!!」
「自分のものにしたいって思っちゃいけないのかよっ!!」
「レイプして自分のものにするのがお前の愛情かっ。お前はケダモノかっ!」
「レイプなんかしてないっ!!」
「嫌がる女の子を犯そうとするのがレイプじゃなくてなんだ!!最後までやってようとなかろうと、力づくで押さえ込めば、同じだっ!!」
「違うっ!!」
「周りをよく見ろ!橘花のことを考えてやれって言ってるんだ!!」
「橘花さんだって、そのうち分かってくれるさ!」
「そんなやり方で、愛情を押し付けて従わせようとするなんて、最低だっ!!」
「じゃ、自分はどうなんだよ!!周り、見てんのかよっ!!」
「俺は・・・橘花のことしか見てない。橘花がいれば、他のものは何もいらないんだよっ!!」
「そんな・・・そんなこと、誰が認めるんだよっ!!自分の立場、わきまえろよ!!」
「立場?言ったろう!!そんなもの、いらない!!」
「そんな自分勝手なこと・・・。」
「どっちが自分勝手だ!!お前に何が分かるっ!!」
「・・・だがな、俺はお前みたいに、相手のことも考えずに、暴挙に出るような馬鹿なマネはしない。」
「な・・・なんだってっ!?」
「この・・・っ!!」
「なんだ?やるってのか?かかってこいよ!!」
「ち・・・ちくしょうっ!!!」
「くっそーーーっ!!」
「この・・・くそガキっ!!!」
「あ・・・イタ・・・っ・・・。」
「ガキがっ!!俺に勝とうなんざ、100年早ぇんだよっ!!」
「うーー・・・っ・・・。」
「はっ!なりはデカくても、まだまだ子供だなっ!金輪際、橘花には近付くなっ!!」
「うっ・・・あんなに毎日鍛えてるのに・・・なんで勝てないんだ・・・。」
「さっさと出て行けっ!!!」
毎日、嫌というほど鍛えて、背も伸びた。
なのに、華奢な体つきをしている左京に、力でも勝てない。
捨て台詞も吐けない。
涙が溢れてきた。
押し黙ったまま、宗太は言われたとおり、すごすごと引き下がった。
「・・・宗太・・・俺は・・・。」
「お前と憎しみ合って、刺し違えることになっても・・・これだけは絶対に譲れないんだ・・・。」
「・・・橘花・・・。」
「橘花・・・可哀想に・・・。」
「・・・どんなに傷ついてるだろう・・・。」
橘花に詫びたい気持ちで、泣きそうになった。
小さな寝息を立てている橘花の顔をしばらくじっと見つめ、左京はそっと部屋を出た。
「も・・・嫌だ・・・。」
なにもかも左京に負けている自分が、とてつもなく嫌になった。
「なんで・・・。」
なんで奪い取れないのだろう。
左京に、ちょっと突っかかるつもりが、決定的なダメージを受けたのは、自分の方だった。
「絵なんか・・・やめてやる・・・。」
左京とああまで激しく喧嘩したのは、初めてだった。
一人の男として・・・左京はそう言った。親子の縁を切っても構わない。それほどの決意で、橘花を愛している。
なのに、息子として自分は、左京に甘えていたのだったと知り、悔しさや怒りは自分自身に対する幻滅に変わっていた。
「・・・くそっ・・・。」
それに・・・一晩経って頭が冷えてくると、橘花と顔を合わせることが、気まずい、と今更ながら気がついた。
もう、橘花は自分に笑いかけてくれないかもしれない。
そう思うと・・・左京に殴られた傷よりも、もっと激しい痛みを感じた。
「どうしたらいいんだ・・・。」
宗太は早朝から家を出て、遅くなるまで帰らなかった。
ああああああああああ・・・やっちまったよ。親子対決・・・。
正直、左京が勝つとは思ってませんでした・・・。
どっちが勝ってもいいように、展開は考えてはいたんだけど、思わぬ誤算。
ほっほ~~~、
返信削除ほっほ~、ほっほ~~~~。頷いてるほっほ~~。
暗い展開だなんてとんでもない、おもしろいって言ったらアレですが。
なるべくしてなった、みたいな感じですね。
宗太と左京の喧嘩はあれは、フリー操作で左京が勝ったんですか?
だとしたら凄い、あんな筋肉ムキムキの息子に勝ったおとんは凄い。
良い台詞がどんどん出てきますね~。
息子として恥ずかしいんだよ!とか、どのクチが言うとんねん~って
所がいいですよね。
宗太の苛立ちも人間臭くて良いです。人間臭いの大好き!
とうとうこの時が来たって感じですね。
そうだよ宗太、お前は左京になにもかも守られた中でただいきがってるだけなんだよ、
住むところも仕事も女も何もかも一人で全部みつけて一人前だぁ。
反抗期ですかね?ちょっと遅いけど。
ここで宗太が変な方向にいくと、かのクリストファーみたいな事になりかねないですね。
何かちょっとクリスと宗太が似てるなぁと思ってしまいました。
あ、yuzuさんこんばんは!(遅)w
こんばんわ~♪
返信削除wwwwww!
左京と宗太がとうとうっ!
そっか…でも仕方がないのかな。
いつかはやらなきゃならない事だったと思うし…。
宗太はかなり暴走してますよね。
相手が父親だから尚更なのかな…。
左京が、宗太と親子の縁を切ってまでも橘花との愛を
つらぬこうとしてる事に、男としての本能を見たような気がします。
例え息子でも渡せない。その意気込みが伝わってきました!
なんだか熱い男になりましたね~。
ますますいい男になってます!
その反面、宗太が心配です。
宗太も橘花に無理やりとか…あそこまでやるつもりはなかったんでしょうけど、
きっといっぱいいっぱいだったんでしょうね…。
愛は人を狂わせますね…ほんと…。
そして橘花も心配です。
それにしてもあのファンの子達はムカつきますね!
なんちゅー意地悪な女達だ!
本気で頭にきました。
一日も早く橘花と左京が一緒になれる日を願ってます…。
ご無沙汰ですみません。
計画停電や節電で、しばらくPCを使わないようにしていました。
今日は計画停電はないようです。
なのでゆっくり遊びに来ました。
会社でも使わない時は電源を切るように言われました。
でもちょこちょこっとツイッターには顔出してますが(笑)
ほんのちょっとですよ!
ちょっとコメしてはすぐに電源切ってます!
今がグッと我慢の時ですもんね!
乗り切るまで頑張りますよ♪
フレーフレー日本!です!
また遊びに来ますね!
この間の通りすがりの人さん、こんばんはー!
返信削除あらまぁ。ちょっとお風呂に入ってる間に、二人のコメントが・・・w
皆さん・・・案外楽しんでいただけてるようで、よかったです(^-^*)
左京と宗太の対決シーンは、リアルで言い合いをさせて、なんだっけ・・・「やっつける」?「ボコボコにする」?なんかそんなコマンドが出た時に、指示して、後はスクショ撮りながら眺めてました。
一回きりしかやらないつもりだったんで、左京が勝ったのには本当にビックリしたんですよ!!
スポーツスキルも、武術のスキルも、宗太の方が上なのに・・・。
父親の威厳ってヤツかもなぁ、なんて感心してました。
そうなんですよ。
なんだかんだ言って宗太、左京に養われてるわけなんですよ。
今まで、特に大きな喧嘩もせず、んで、左京がロック・スターなんかやってるもんだから、反抗する時期に反抗できなかったんですよね~。
うん。変な方向に行くと、クリスみたいになっちゃうんですが、クリスにとってのアーネストが、宗太にとってのダニエルなんですよね。
でも、ダニエルはアーネストみたいにしっかりしてない、っていうか、そのおバカなところが、宗太の救いになるかなー。
左京もツイン・ブルックを離れてしまうし、今こそ自立の時ですよ!ちょっとは苦労しなくちゃね。
この親子喧嘩、どっちが親か子か分かんないよ・・・と思ってましたが、左京がきっちり決めてくれましたぁ。
やっぱ大人だねぇ。左京は。
まことんさん、こんばんは!
返信削除う・・・計画停電かぁ・・・。
九州電力と東京電力は、周波数とかが違うようで、こちらでいくら節電しても、関東方面に届けることは出来ないみたいです・・・。悲しい・・・(ノ_-。)
でも、日本はバイタリティのある国なので、しっかり復興しますよ!
今回の地震で、地球の地軸がずれたって話には、かなり衝撃を受けましたけども・・・。
左京と宗太、とうとう対決してしまいましたよ!
なんでお前ら、そこまで橘花のこと好きなんだよ・・・やっぱ親子だよなぁ・・・。
左京はホント、いい男になってきました♪
ちょっと前の記事で、20年前に左京が結婚した時のシーンを探そうと思って、勢いで「以蔵とヒイナ」全編を読み返してみたんですが・・・昔っから冷めた感じではあったけど、可愛かったんですが、音楽の道を歩みだしてからの左京は、男前が上がってきましたね~。
だから、この話しにも引っ張ってきちゃったんですけど(^_^;)ゝ
あ、宗太はね、ホントはあれ以上やる気満々だったんですよ。
告白してキスしたとき、橘花は拒絶しなかったんで、勘違いしてた、ってのもあるんです。
もしかしたら・・・っていう希望が、ほんのちょっぴりだけあって。
けど、結局左京には勝てませんでしたw
左京・・・なんでそんなに強いんだよ・・・。全然鍛えてないのに・・・(昔は鍛えてたんですけどねー)
あの、左京のファン二人組は、適当に作ったんですが、なんだか意地悪役として、とってもいい感じでした。
名前も、「いじ わるこ」さんと、「いじ わるみ」さんなんですよwww
あの時は結構、苦労しました。
喧嘩させてみたら、橘花が勝っちゃう。
マスコンで、意地悪二人組のスポーツスキルをMAXにしても、橘花が勝っちゃう。
なんどやっても、どっちがやっても橘花が勝つので、武術スキルもMAXにしたら、やっと橘花が負けました。
これは別データでやったので、ギルが通りかかったのは、本当に本当に偶然で・・・。
アクティブにしてないと、ギルはよく外出してるんですよねー。
左京と橘花・・・結ばれるまで、もう一波乱あります。
・・・あ。京子さん、出していいですか?
ここで聞くな、って感じですけど・・・。
出しますよー。
京子さんが出演!
返信削除わ~嬉しいです!
もうバンバン使ってやって下さい!
楽しみにしてます♪
ワクワクするな~!(^^)!
京子さん、実は既に、田吾作と一緒に住んでます(^_^;)ゝ
返信削除ちょっと髪型とかいじらせて貰ったんですが、美人ですよね~。
もうちょっとしたら出てきますので!
楽しみにしててくださいね~(^・^*)