どうして道路を渡るの?

ようこそ、いらっしゃいませ!

こちらでは、EAのTHE SIMS 3での擬似日常をだらだらと綴っています。

*改めてごあいさつ*

長きにわたり、放置していてすみませんでした。

いつかは戻ってくる、と決めていたので、
移転や閉鎖もせず、けどいつの間にか2年半も経っていました。

やっと戻ってこれましたので、イチから出直します。

「君がいた世界」は、未完のまま終了です。
また、別館は閲覧できない状態にしています。

本当に、長い間留守にして、申し訳ありませんでした。

お気に入りリンクの整理、やっとしました。
リンク切れサイト様もいくつかあって、
2年半と言うのは長かったな・・・と改めて実感しています。

~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

主役ふたり、やっと揃いました。

Calico Capriccioso
第2話 新しい出会いとか再会とか

最終更新日 2015.04.03

日曜日, 3月 06, 2011

クレメンタイン家の墓標(その4)

「降りてみるしかないだろう。」
「・・・なんかコワイ。」

扉は自然に開いた。
二つ目の扉には、何か仕掛けがあったわけではないし、特に何をしたわけでもない。
それに・・・いつの間にか灯りが灯っている。
道が見つかれば、進むしかない。
「おい。先に行くぞ!」

「・・・ずいぶん深いな・・・。」
「ここは地下何階だ!?」

長く長く下に続く階段を、ひたすら降り続ける。

ようやく到着したエリックも、この地下室に降りてきた。
「お・・・おお・・・。」

「チャールズ・・・。やっとあなたの悲願が果たせそうです・・・。」

自分は幸せだ、とエリックは感慨深かった。
アーネストから五代。
この瞬間に立ち会える幸運を、神に感謝した。
遺言に縛られてきた一族の、これでようやく悲願が果たせるのだ。


「・・・っと・・・。ここが最下層か・・・?おーい左京!どうやらここで終いだぞ!」

先に下りたギルが、地下室の最深部に到達した。

「この下に・・・あるのかな・・・。」
「うん。きっとあるさ。」

「行くよ。」
「うん。」

さっきから身体の震えが止まらない。
身体も、心も瘧のように震えて、背筋が冷たくなっている。
その瞬間に近付くにつれて、踏み出す足が止まりそうになる。
けれど、左京が一緒にいる。
左京の瞳を見つめると、橘花は落ち着いてきた。
「・・・ここか・・・。」
「また行き止まりだがな!」

「扉が・・・ある。」
「どうやって開けるんだ?こりゃ。」

「ん?」
「どうした?左京。」
「いや・・・さっきから・・・音が鳴り止まないんだ・・・。」

「音?なんか音、聞こえるか?」
「・・・ああ。」

それはかすかな地響きの音。
ギルには聞こえなかったが、左京の耳にはずっと響いていた。

左京は、ある一つの仮説を立てていた。
チャールズの像を地下に持ち込んで、最初の扉を開いてから、次の扉は自然に開いた。
そして、階段にも、ここにも、灯してもいないのに灯りがついている。
「・・・ん?どうした?橘花。」
「あ・・・足が震えちゃって・・・。」
「大丈夫か?」

「ちょっとゴメン・・・。つかまらせて・・・。」
「ん・・・。」

橘花の手のひらから、小さな震えが伝わってきた。
抱き締めてやりたい・・・そう思った瞬間、橘花は手を離した。
「・・・ありがと。もう平気。」
「え・・・大丈夫なのか・・・?」
「左京に触れたから。」
「・・・おい、二人とも・・・見ろ!」

「え・・・」
「開いた・・・。」
「・・・やっぱりな。」

またしても、自然に扉が開き、目の前が開けた。
そして、扉が開いた瞬間、辺りは暗闇に包まれ、地響きのような音は消え、静寂が広がっていた。
「・・・やっぱり?」
「ああ。・・・たぶん・・・仕掛けはあれ一つだけだったんだ。チャールズの像を置いたあそこ。」
「どういうこと?」
「あそこにチャールズが立ちさえすれば、あとは自然に進めるように仕掛けられていたんじゃないかな。」

「え・・・?」
「あとは時間差で、次の扉が開いて、灯りがついて、そしてここが開く・・・。」
「でも・・・今までここを見つけた人はいなかったのかな?」
「あの仕掛けがある場所を見つけて、あの場所にチャールズの像を置く、それが一番重要で、最後の関門だったんだよ。ダニエルが乗っても開かなかったろ?他の人が乗ってもおそらく開かないんだよ。・・・ま、チャールズとまったく同じ体格の人なら分からないけど。そう計算されていたんじゃないかな?」
「・・・そっか・・・。」

「・・・さ、入ってみよう。」
「・・・うん。」


「え・・・何ここ・・・。」


「暗い・・・。」


しかし、その場所に足を踏み入れると、


一つずつ



一つずつ



灯りが灯り、


その場所の全貌が明らかになった。






短くてすみません・・・。
キリが悪くなっちゃった。

2 件のコメント:

  1. 一緒に謎を解いていく感覚。。
    橘花のドキドキが伝わってきて。。。
    楽しい><
    もともと遺跡とか好きなんで、
    こういう話の展開はたまりません><
    左京頼もしいな~
    ダニエルも貢献しましたね!泣いて(笑)
    次回は全貌が明らかに!
    ドキドキして待ってます☆

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  2. Naonさん、こんばんは!!

    ダニエル、ちょっぴり活躍してます!!
    まさか泣き落としで扉がひらくとは・・・(笑)
    一緒にドキドキしてくれてありがとうございます!
    左京はね、頭いいので、くるくる回転するんですよ。
    それに、橘花を助けてあげたいって思ってるんで、自分のこと以上に考えて、謎を解明してあげていってるんです。
    でも、左京よりも圭介パパの方が、実は頭の回転が早いです(^-^)

    遺跡、お好きですか!?
    ワタシも実は、とてもとても大好きで、遺跡とか古墳とか、古い物を見るとワクワクします!
    だからWAのアドベンチャーとか好きなんだな~。

    次は解決編です!
    お待ちください~(^-^*)/

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