どうして道路を渡るの?

ようこそ、いらっしゃいませ!

こちらでは、EAのTHE SIMS 3での擬似日常をだらだらと綴っています。

*改めてごあいさつ*

長きにわたり、放置していてすみませんでした。

いつかは戻ってくる、と決めていたので、
移転や閉鎖もせず、けどいつの間にか2年半も経っていました。

やっと戻ってこれましたので、イチから出直します。

「君がいた世界」は、未完のまま終了です。
また、別館は閲覧できない状態にしています。

本当に、長い間留守にして、申し訳ありませんでした。

お気に入りリンクの整理、やっとしました。
リンク切れサイト様もいくつかあって、
2年半と言うのは長かったな・・・と改めて実感しています。

~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

主役ふたり、やっと揃いました。

Calico Capriccioso
第2話 新しい出会いとか再会とか

最終更新日 2015.04.03

火曜日, 8月 31, 2010

近いのに遠い風景

「んん~・・・俺って・・・枕替わってもぐっすり寝れちゃうタイプだったんだー。」

空き部屋で寝たダニエルでしたが、ずいぶんとぐっすり眠れたみたいです。

「ね、ね、橘花、聞いてよ!俺、幽霊に会う夢見ちゃった~。」
「えー?幽霊なんているのー?」

「いるさ!月夜の晩に現れて、徘徊するんだぜ!きっと!!」
「ワタシ、見たことないからまだ信じられないけど・・・見えたらコワイと思う・・・。」

近しい人が亡くなると見える、というのは聞いていましたが、橘花はまだ、幽霊を見たことがありません。
だからその存在を信じてはいないのですが・・・
「左京のご両親のお墓・・・ここから出てくるのかな?ワタシにも見えるのかな?」

見えるものなら見てみたい、会ってみたい、と興味はあるのです。
「あー・・・今日はいいお天気~。」

今日は遠くまでよく見渡せるほど晴れています。

「橘花ちゃん。・・・ん?掃除なんかしてんの?」
「ちょっと汚れてたんで・・・。」

「やっぱメイド雇うか・・・。」
「勿体無いと思うけど・・・。」
「いや、それより、ちょっと出掛けない?俺に付き合って?」

・・・と、ヒマそうな橘花を誘って左京が出掛けた先は・・・
「おーっ!ここが一番近くに見えるかな?」
「あ!灯台!!サンセット・バレーの灯台かなぁ。」

「今日は良く晴れてるから見えると思ったんだよなー。」
「ずいぶん近くに見えるけど・・・。」
「だけど、案外距離、あるんだぜ。天気がいい日はこんな風に近くに見えるけど、曇ってたら全然見えないもんな。」

「ウチからも小さく見えるんだぜ?知ってた?」
「全然知らなかった・・・。(わ・・・左京・・・顔、近い・・・)」

「ウチの両親、灯台の見える景色が大好きでさ!だからあそこに墓作らせてもらったんだよ。」
「そうだったんだー。ステキなご両親だったんでしょ?」

「すっごく仲良くってね!橘花ちゃん。付き合ってくれてサンキュ。」
「ワタシ、なんにもしてませんよ!」
「いやいや・・・こんな殺風景なとこじゃ、楽しくないだろ?お詫びに好きなトコ連れてってあげるよ!」

「えっとね・・・じゃあ、サロンに行きたい!コーディネイトしてもらうの!」
「OK!なんなら俺がコーディネイトしてあげるよ!」

橘花だって年頃の女の子です。
たまにはプロの手で服を選んでもらったり、メイクしてもらったりしてみたかったんです。
あわよくば、左京に服を選んでもらえたら・・・なんてことも考えていました。
だって、左京が選んだ服が、左京の好み、ということになるのですから!

けれど・・・
「あ!左京!!」
「左京?」
「左京!!サインしてー!!」
「今日はプライベートなんだけど・・・。」

店につくなり、ファンに囲まれてしまいました。
「連れもいるのに・・・まいったな・・・。」

仕方ありません。
左京はスターなのです。
橘花は店の隅に座って、黙って待っていました。
『ちょ・・・そろそろ解放されてー。橘花ちゃん、待ってるし・・・。』
「左京!ありがと!!ボク、左京みたいになりたいっ!!」
「はは。サンキュ。(こ・・・子供だし・・・。)」←子供嫌い

「これで最後!」
「左京!!ありがとう!!ライブ、観に行くわー。」
「ぜひ!!」

「ふぅ・・・。橘花ちゃん・・・ゴメン。もう遅くなっちゃった・・・。」
「しょうがないよ。左京は・・・有名人なんだもん。」

『ワタシも・・・ほんの少し前ならあの輪の中にいたのに・・・。』
「ホントごめん!今度、絶対埋め合わせするから!」
「別に・・・いいの。またファンに見つかっちゃうよ。」

「そんなこと言うなよ。今日はたまたまだってば。」
「ううん。」

ファンの輪の中に入れず、一緒に左京の姿を見てはしゃぐことも、サインをねだることも出来ない・・・同じ家で暮らすことになって、大きな代償を払ったような気がします。

「あの人たちが羨ましい・・・。」
「・・・え?なんか言った?」
「ううん。なんでも・・・。」


「うーん・・・なんかむしゃくしゃする・・・。」

「あ、電話し忘れてたからかも?」

「もしもし?メイド協会?夜中に悪いね。メイドの派遣を頼むよ。・・・おたく、24時間営業だろ?」

左京ってば・・・罪なオトコです。





あの場所が一番灯台に近づける場所でした。
あれ以上近い場所にはいけなくって・・・。
ほったらかしといたら、
こんなことになってましたw
左京、やっぱり以蔵の血を引いてんだわ(^-^;)

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