どうして道路を渡るの?

ようこそ、いらっしゃいませ!

こちらでは、EAのTHE SIMS 3での擬似日常をだらだらと綴っています。

*改めてごあいさつ*

長きにわたり、放置していてすみませんでした。

いつかは戻ってくる、と決めていたので、
移転や閉鎖もせず、けどいつの間にか2年半も経っていました。

やっと戻ってこれましたので、イチから出直します。

「君がいた世界」は、未完のまま終了です。
また、別館は閲覧できない状態にしています。

本当に、長い間留守にして、申し訳ありませんでした。

お気に入りリンクの整理、やっとしました。
リンク切れサイト様もいくつかあって、
2年半と言うのは長かったな・・・と改めて実感しています。

~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

主役ふたり、やっと揃いました。

Calico Capriccioso
第2話 新しい出会いとか再会とか

最終更新日 2015.04.03

火曜日, 8月 10, 2010

没落の家

さて、この男は、

ダニエル・デュボワ。
裕福な家に生まれ、なに不自由ない生活をしてきました。
親が医者だったこともあり、医大を卒業しましたが、彼の本当の望みは、音楽をやること。
先ごろ両親を失い、兄と二人で親の遺産で気ままに暮らし、音楽の道に進もうか、とそんなことを考えていました。

「やることないし、トランポリンで遊ぼうっと。」

「きゃっほーーっ!!」

「ダニエル!どこだ!?ダニエルーーーっ!!」
楽しく遊んでいるところへ、兄・フランシスの呼び声が。


落ちたらしいです。

「あ~・・・いてててて・・・。兄ちゃん、大きな声で呼ぶから・・・。」

「なんだよー。呼んだ?俺、遊んでんだけど。」


「ダニエル!いたのか!」
「あれ?どっか出かけてた?」
「ああ。ちょっと銀行に。」

「いいか、ダニエル。能天気な顔してないでよく聞け。」
「なに?」
「・・・この家は・・・借金だらけだ。」
「は?」

突然のフランシスの言葉。
信じられるはずがありません。

「ちょ、なに言ってんだよ兄ちゃん。父ちゃんも母ちゃんも医者だったし、俺ら、今までなに不自由ない生活してきたんだよ?今だって・・・。」
「だからその父ちゃんが、この街の名士になりたいが為に、慈善活動に精出し過ぎて、体面を保つ為に借金に借金を重ねて、この家も抵当に入っていた。」

「数日後には出て行かなきゃならない。身辺整理しとけ。」
「なに言ってんだよ!イヤだよ!」

フランシス・・・説明、長いよ・・・。

・・・とはいえ、フランシスの言ったことは本当のようで・・・。
「・・・なんで俺が洗濯しなきゃいけないんだよ・・・。」

いたはずのメイドさんもいつの間にかいなくなっていましたし、家の中の家具が少しずつなくなっていくようなのです。
「洗濯機、うるさいっ!!俺は絶対出ていかないかんなっ!!」


『ダニエルにも困ったもんだ・・・。しかし、マジで出てかなきゃなんないからなぁ・・・。』

聞き分けてもらわなければ、二人で路頭に迷うよりほか、ありません。

「ダニエル、よく聞け。」
「うん?」
「ここを出なければ、『廃屋で男性二人の遺体発見!兄弟か!?』・・・なーんて記事になっちまうんだぞ!」

「幸い、お前は賢い!医者になって、デュボワ家を再興するんだ!」
「なんで?この家、売ればお金になるじゃん。」
「だーかーらー・・・抵当に入ってると言ってるだろう。」

「じゃ、家具売れば・・・?」
「既に差し押さえられてる。」

「俺、音楽やりたいんだよ。兄ちゃんだって医大、出てんだから、家は兄ちゃんが再興すればいいのに・・・。」

「ダニエル・・・俺は医大など出ていない。」
「・・・は?」
「・・・っていうか、入ってもいない。父ちゃんたちの手前、通って、卒業した振りをしていただけだ。」
「に・・・兄ちゃん・・・。」

見栄っ張りなのは家系のようで・・・。

「ちょ・・じゃ、兄ちゃんはどうすんだよっ!」
「俺は幸いイケメンだから、この美貌で裕福なマダームを落として、そこに転がり込む。」
「は?なにそれ?じゃ、俺はっ!?」

「だから医者になれって。そしたらお前一人、食うには困らないだろ?そしてデュボワ家の再興を・・・。」
「勝手なこと言わないでよっ!俺っ!音楽やりたいって前っから言ってるだろっ!?」
「あー・・・分かった、分かった。音楽でもなんでもやれ。でも・・・それで食えるのか?」

確かに・・・。
ダニエルは、「音楽やりたい」と言う割には、歌がうまいわけでも、ギターがうまいわけでもなかったんです。
ただの憧れ。
裕福であれば許された道楽かもしれませんが、今のダニエルには、その道に進むのは自殺行為。

『出て行かなきゃ・・・いけないのか・・・。』

ダニエルに、現実が襲い掛かってきます。

「このトランポリンも、今日、業者が引き取りに来るぞ。」

「待って!じゃ、最後に遊ぶから・・・。」




落ちたらしいです。

「いってぇぇぇっ!!もういいっ!回収業者でもなんでも、さっさと持ってけってんだ!!」


こうして数日後には家を出なければならなくなったダニエル。
まずは住む場所を探さなければなりません。

「家賃が安いとこ、ないかな~。でも下町はイヤだし~。」

「ん?これは?」

なにか見つけた様子。
「・・・シェアメイト募集。・・・家賃なし?光熱費と共益費のみって・・・。なんか怪しいけど・・・。一応チェックしとくか。」


そんな悠長なこと言ってる時間はないぞ!?ダニエル!!

4 件のコメント:

  1. きゃんっ!そこで出会いのよか~~~ん♪
    ステキっ☆やっぱ言葉巧いなぁぁぁ~。
    すごいすごいっ。
    シムも美形だし
    もぉさいこーに楽しいです☆
    次も期待してまぁすっ!

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  2. ぽよ~んさん、こんばんはっ!
    1人目の同居人、登場ですよ~(^-^)
    ダニエル、SS見ながら記事にしてたら、甘ったれのお坊ちゃんになってしまいました(-"-;A
    お兄ちゃんは、ダニエルのクローンをちょっといじっただけなんだけど、もっとふざけた感じにしたかったなぁ。

    ステキな出会い・・・になるのか!?
    あんまりロマンスは期待できないかも~。えへ。

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  3. オ・ウェル2010年8月10日 22:19

    >ダニエル・デュボワ
    少し渋い系と思ったのですが、若いみたいですね。

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  4. はい。ダニエル、若いです(^-^)
    24~25歳くらいのつもりで。
    老け顔なんで、おっさんに見えるんですけどね(笑)
    全然渋い系じゃないんですよ。
    むしろ、お笑い系と思っていただいた方がいいと思います!

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