prélude

「なんか、噂に聞いたんだけど、君・・・よその男性と仲良くしてたって？」
「・・・え？なんのこと？」

せっかく新しい家に引っ越したのに、なんだかしっくりこない夫婦。
公園や図書館でのことを左京に注進してくれる人があったんでしょうか。
「君・・・抱き合ったりしてたそうじゃないか！」

「そ・・・そんなこと！誰かの噂話を真に受けるの！？あなたってっ！！」
「あ・・・いや、違うならいいんだけど・・・。」

「でも、まぁ、君、ファーストレディとして注目浴びるんだから、もっと気をつけてくれなきゃ困るよ！」
「そんな言い方・・・。」

『私・・・ダメかも知れないわ・・・』

マルゴさん、思い詰めてしまっています。
左京のことも家族のことも愛しているのに、自分の欲しい愛の形を、左京は与えてくれないんです。

でも・・・

今日は儀助の誕生日なので、ぐっと堪えて楽しみましょう！
・・・けど、主催はヒイナさん。

家族だけでお祝いです！

「儀助、代わりにろうそく消してあげるからね！」

そして、儀式。

どんな子になったかな？

坊主！
マルゴさんの金髪が遺伝しましたね～。

ちょっと、どうかなぁ・・・と思ったんですが、髪形変えたら・・・可愛いっ！！
「以蔵・・・白目、コワイよ・・・。」
「ん？」

なんか、以蔵、年取ってから白目になることが多いんですが・・・白内障？

「さぁ、儀助！ご飯よ～。」

「はむー。」

かっ・・・かかかかか可愛いっ！！！

ハーフの子って、現実世界でもめっちゃ可愛いもんなぁ。


ところで・・・
「左京・・・なんであんた、この部屋でつくろいでんの？自分の部屋の方が広いじゃない。」
「う～ん・・・この部屋、落ち着くんだよなぁ。」

夫婦喧嘩の余韻が残ってるんでしょうか。
けど、ホントにこの部屋、いい感じ～。
色合いでしょうか？調度品でしょうか？