その日は・・・
とてもよく晴れた日曜日で
いつものように畑仕事をして、のんびりとお風呂に入って
以蔵は、水槽の掃除をしたり、魚を眺めたりしていて
その時は
突然やってきました。
『・・・。』
『今日・・・だったのね・・・。』
『お風呂入っておいてよかったわ・・・。』
※お風呂場、狭いので、壁を下げています。ご了承ください。
『足音が・・・聞こえるわ。』
静かな足音。
それがだんだんと近づいてきて、全身から力が抜けていきます。
『あ・・・離れていく・・・。』
肉体から魂が離れていく感覚。
『以蔵。』
『以蔵。』
精一杯、声を振り絞って最期の一言
「I love You・・・!」
『ふふ・・・。聞こえたかな・・・?』
「迎えに来たぞ。」
「ええ。」
「・・・ヒイナ?今、呼んだ?」
「え・・・シニ・・・ガミ・・・?」
一瞬、状況が理解できずに立ちすくんでしまった以蔵。
「さぁ!一緒に来てもらうぞ!」
「待って!待って!!イヤだぁーーっ!ヒイナーーーっ!!」
「さて、佐土原ヒイナ。聞いてやろう。最期に言い残すことはないか?」
「あら。」
「もう言ってきたわ。大丈夫。」
「え?なに?何を言ってきたんだ?」
「さ。行くわ。」
「ま・・・待て!いったい、何を言ってきたんだ!」
「ふふ。以蔵に聞いてちょうだい。」
「あ・・・。」
シニガミに謎かけをして、天に召されました。
享年211日。
「ヒイナ・・・本当にいなくなっちゃったのか・・・?」
「なんで俺を置いて逝っちゃうんだよ・・・。『愛してる』なんて・・・最期に言うなよ・・・。」
ヒイナさんの実体が光った瞬間、確かに「I love You」と言ったのを聞いて、涙が溢れました。
ワタシの空耳?聞き間違い?
シムがそんな普通の言葉を喋れるとは思えないけど・・・。
でも・・・そう聞こえたんです。
以蔵を最期まで愛し抜いた証。
きっと・・・満足のいく一生だったのでしょう。
やや。
返信削除ほろっと、きちゃいましたよ
うん・・。
返信削除涙が止まりません・・。
最後のI love You・・ステキです。
これが本当の愛ですよね。
先にヒイナさんだったのですね・・。
残された以蔵さんが不憫ですが
ユズさんのおかげでいろんな所に行けて
愛する家族に囲まれて素晴らしい一生だったと思います。
涙こらえて胸がいたい・・。
ん~・・寂しい。。。
辛い辛い記事あっぷ、本当にお疲れ様でした。
ありがとうございました。
おはようございます♪
返信削除うわ~ヒイナさんついに……
タイトルを見て最初から嫌な予感はしていましたが…
ど、どうすればいいの?
なんかオロオロしちゃいます…
以蔵に残した最後の言葉がなんとも言えませぬ…
ヒイナさんの全身全霊の『I love You』でしたね…
ご冥福をお祈りいたします…
とうとう以蔵一人になってしまいましたね…
ガックリと来てしまうのではないでしょうか。
どうか気を落とさずに、もう少し頑張って生きて行って欲しいものです。
でも無理かな…。二人はあんなに愛し合ってたんですもんね…。
なんか切ないです…。
皆様、ありがとうございます。
返信削除1コメントにまとめさせていただきます。
>オ・ウェルさん
おはようございます。
コメント、ありがとうございます。
ほろっとしていただけて・・・嬉しいです。
>ぽよ~んさん
おはようございます。
ヒイナさんが先でした。
最期の「I love You」・・・それを聞いた瞬間、胸がぎゅーっとなって、涙がぽろぽろ出てきちゃいました。
以蔵が逝きかけた時は、あんなに慌てふためいてたのに、
自分の最後の時は冷静で、こちらも静かに見守っていたんですが、最期にあんな言葉残すなんて・・・。
けど、悔いのない一生だったのではないかな、と思います。
>まことんさん
おはようございます。
突然だったので、ちょっとビックリさせちゃったかな?
前日までいつものように仲良く暮らしてたのにね。
ヒイナさんへのお心遣い、ありがとうございます。
以蔵の悲しみは、言葉では言い表せないほど、深いものになっています。
なんだか、この二人に、愛ってなんなのか、思い知らされたような気がします。
本当は、このまま黙って進めてしまおうと思っていたんですが、皆様の気持ちの準備が出来ていないとショックを受けるかもしれませんので、告知しておきます。
以蔵とヒイナさんのお話しは、今日アップするあと2話+αで終了です。
明日から1週間ほど、仕事が忙しくなりそうで、じっくり考えて記事を載せられなくなりそうなので・・・。
皆様、コメント、本当にありがとうございました!