皆様、『以蔵とヒイナのアドベンチャーな日常』を見ていただいて、ありがとうございました。
ここまで長い話になるとは思いもよらず、(全部で177話って・・・ありえねー!!)お付き合いいただくほうが気の毒で・・・(^_^;)ゝ
ほぼ毎日、怒涛のように更新していたわけですが、ようやく最終話を迎えてホッとするやら気が抜けるやら・・・。
プレイ自体は実は1週間ほど前に終了し、燃え尽きた灰みたいになること丸1日。
それでもブログは進めなきゃなので、ちょっと、あちこちのサイト様巡りがおろそかになってて、すみませんでしたー!!
ホントは、挨拶したいサイト様とか、いっぱいあるのだけどねー。
このお話し。
別になんというテーマもなく、目標はただ一つ。
「自作シムを育てて、天寿をまっとうさせる。」
これだけでした。
ワタシのシム歴はまだまだ浅く、昨年の10月にSIMS3をDLしてからですので、分からないことがいっぱいあって、しかも、当時つかっていたPCのスペックが低く、着せる服によって、シムの首がちょんぎれてるような状態だったりしたんですけど、『こんなもんかー』と、気にも留めてませんでした。
※当時のSS
↑これ、誰かに似てると思いませんか?
ケンシロウくんの実のお父さんなんです。
ケンシロウくんは、この人の息子だったシムを、ちょっと改良して作りました。
そんなんだから、シムが老年になるまでプレイすることすら困難で、WAが出たのをきっかけに、PCを買い直し、やっとここまでたどり着きました。
◎プレイの進め方
別にテーマはないので、ただの日常生活を眺めてるだけ。
フリーと指示と、半々くらい?
アドベンチャーは指示しないと進みませんので、旅先ではめっちゃ指示してましたが、後半はフリーで眺めていることが多かったかも。
◎SSについて
SSはほとんど加工しません。
加工するのは、トップページのSSのトリミングと、人物紹介ページのSSの大きさと色替えくらい。
なので、プレイ中に撮るSSの枚数は膨大です。(皆さんそうだとは思いますが・・・)
◎ヒイナさんの顔
スキンのおかげもありますが、美人!
生涯、顔をいじらなかったのはヒイナさんだけ!
以蔵や左京ですら、微調整はしたのに・・・。
左京⇒宗太、とこの顔は受け継がれているような気がします。
◎以蔵が描いた絵
以蔵が最初に死にそうになった時に描いてた絵、覚えてる方いらっしゃるでしょうか?
↑雪景色のこの絵。
これは、復活後に完成させましたが、以蔵が本当に死ぬ直前に描いてた絵は・・・
・・・ちょっと左京が変な顔で泣いてる後ろにちらっとしか見えませんが・・・同じ絵です。
こちらは完成しています。
絵は完成した端から売ってしまってたんですが、この2枚はなぜか残してありましたので、宗太に持たせました。
◎La vie en rose
フランス語で、そのまんま「薔薇色の人生」という意味です。
このレビューを始めた頃から、『最後はこのタイトルで!』と決めていました。
以蔵が亡くなる⇒死の花で復活 ヒイナさんが亡くなる⇒以蔵悲しむ⇒以蔵亡くなる
・・・というラストも、その時に既に出来上がっていて、本当ならヒイナさんが亡くなった後、
悲しいけど、生きなきゃ!・・・とヒイナさんが残した畑をいじって、数日、一人で生きた後、灯台の見えるあの場所で、以蔵が「いい人生だった」と振り返りながら亡くなる・・・というのを想定していました。
死の花で復活した時、実は老年の初日まで戻ってしまっていたんですが、それだと、随分長い時間、一人で過ごさなければならなくなるので、スパコンで適当に年齢を進めました。
しかし、よりによって、なんで同じ日に亡くなるんだ!?
スパコンの調整がジャストだったということでしょうか・・・。
・・・ま、想定通りにいかないのが、シムですね。
「La vie en rose」という歌は、フランスのエディット・ピアフという歌手が歌っていたシャンソンです。
どんな歌かご興味ある方はこちら。
聞いたことある方もいると思いますよ。
あえて埋め込みしませんが(YouTubeに飛びます)、訳詩がついてるので、その歌詞をみていただくのも一興。
でも、この原曲ではなく、ワタシはpomplamooseというバンドがトリビュートしたこちらをイメージとして使いました。
この歌、聴くたびに、以蔵の最期を想像しては泣きそうになってたのは内緒。
◎佐土原一族
以蔵とヒイナさんの第一子がユリアさんで女の子だったので、次は男の子!と、産み分けを試しました。
ユリアさんの時は、双子が欲しかったので、排卵誘発の報酬を貰い、子供番組ばっかり見てもらってました。
女の子だったら、マミヤちゃんとリンちゃんって名前にするつもりでした。
左京は子供嫌いなので、一人でおしまい!って思ってたけど、勢いでもう一人作りました。
フリーに任せてたら、二人とも男で、佐土原一族は男だらけに!!
でも、宗太、可愛いよ・・・。名前も特質も、なんもかも適当だったのに、実は、以蔵の次に宗太がお気に入りのワタシ。
武術着に着替えたら、なぜか勝手に眼鏡かけちゃうとこもいいよ・・・。
最初は「宗士(そうし)」にしようかとも思ったけど、そっちでもよかったなぁ。
次のお話しにも出てもらうつもりだけど、成長させずに、しばらくティーンのままでいて貰おうと思います。
文字ばっかりで、長ーーいあとがきになってしまいましたので、ここら辺でやめておきます。
今、やっとアンビションを導入して、建築とシム作りをしています。
ちょっぴりお遊びを間に挟んで、新しいお話しを載せていけたらいいなぁ、なんて思ってます。
では!!
ようこそ、いらっしゃいませ!
こちらでは、EAのTHE SIMS 3での擬似日常をだらだらと綴っています。
*改めてごあいさつ*
長きにわたり、放置していてすみませんでした。
いつかは戻ってくる、と決めていたので、
移転や閉鎖もせず、けどいつの間にか2年半も経っていました。
やっと戻ってこれましたので、イチから出直します。
「君がいた世界」は、未完のまま終了です。
また、別館は閲覧できない状態にしています。
本当に、長い間留守にして、申し訳ありませんでした。
お気に入りリンクの整理、やっとしました。
リンク切れサイト様もいくつかあって、
2年半と言うのは長かったな・・・と改めて実感しています。
~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~
主役ふたり、やっと揃いました。
Calico Capriccioso
第2話 新しい出会いとか再会とか
最終更新日 2015.04.03
*改めてごあいさつ*
長きにわたり、放置していてすみませんでした。
いつかは戻ってくる、と決めていたので、
移転や閉鎖もせず、けどいつの間にか2年半も経っていました。
やっと戻ってこれましたので、イチから出直します。
「君がいた世界」は、未完のまま終了です。
また、別館は閲覧できない状態にしています。
本当に、長い間留守にして、申し訳ありませんでした。
お気に入りリンクの整理、やっとしました。
リンク切れサイト様もいくつかあって、
2年半と言うのは長かったな・・・と改めて実感しています。
~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~
主役ふたり、やっと揃いました。
Calico Capriccioso
第2話 新しい出会いとか再会とか
最終更新日 2015.04.03
金曜日, 7月 30, 2010
エピローグ
「・・・ったく二人して同じ日にあの世に逝っちゃうなんて・・・。」
「俺・・・どうしたらいいんだよ・・・。」
一晩この家で過ごし、起きても、もう以蔵とヒイナさんの姿はありません。
「・・・とりあえず・・・墓だな・・・。」
長男の務め、とばかりに、二人のお墓を建てる左京。
「さっ。これでどうだ?二人とも。」
ここからの眺めが大好きだった二人のために、灯台が見えるように寄り添うようにして建ててあげました。
「お母さん・・・おじいちゃん・・・。」
「最期・・・会えなかったな・・・。」
「うん・・・。」
儀助と宗太も一夜明けて、駆けつけてくれましたが、寂しそう。
「お父さん・・・大丈夫・・・?」
「ううっ・・・。両親をいっぺんに亡くすなんて・・・俺って可哀想な子みたいじゃん・・・。」
「お父さん!こんな時は楽しいこと考えようよ!ライブのこととか!」
「ライブかぁ・・・。」
「ライブとか言われてもなぁ・・・。俺、あんまり売れてないんだし・・・。」
『お父さん・・・自分が売れてるって気付いてないんだ・・・。』
左京、ぼんやりした子なので、自分がロック・スターで、きゃあきゃあ言われる身分だってことに気付いてません。
ロック・スターに昇進すると同時に世帯を分けてしまったんで、サイン会とかもしたことないし。
「お父さん、売れてるよ!だって、ボクのクラスメイトなんかみんな、お父さんのこと知ってるよ?」
「うん?いや・・・そうか・・・?」
「宗太、そのことなんだがなぁ・・・。前々から考えてたんだけど、ここじゃ売れないから、いっそのこと他の街に行って、実力を試したいって思っててな。」
「他の街って?」
「ん。ツイン・ブルックってとこ。ちょっと遠いけど、そこのレーベルの人に誘われてて・・・。父さんも母さんも亡くなって、俺、この街にしがみつく理由がなくなったから、いっそのこと・・・。」
「ツイン・ブルックかぁ・・・。聞いたことある・・・。」
「お前はまだ、ハイスクールも卒業してないし、今まで通りケンシロウ兄さんに世話に・・・。」
「ううん。ボク、お父さんと一緒に行くよ!」
「え?」
「確かツイン・ブルックって、有名な彫刻家とかいるんだよ!ボク、絵だけじゃなくって、彫刻の勉強もしたいからさぁ。」
「ホントか!宗太!ありがとう!!」
「儀助はどうするかな?」
「兄ちゃんは・・・。」
儀助も一緒に行ってくれる、と思っていた左京だったのですが、
「・・・え?ツイン・ブルック?ボク・・・ここを離れたくないな。」
「カノジョがさ、まだ学生だし、遠距離恋愛なんて、ちょっとね。」
「お前はっ!高校生と付き合ってんのかっ!?」
「わわっ!!健全な付き合いだってば!!ボクだってこないだまで高校生だったんだし!!」
「・・・それもそうか・・・。仕方ないな・・・。」
「お父さん、ボクはカノジョなんかいないから大丈夫!ねっ?ねっ?」
「・・・お前・・・俺に似てるなぁ・・・。」
儀助はサンセット・バレーに残り、左京と宗太は、ツイン・ブルックという新しい街に旅立つことになりました。
「兄ちゃん・・・。」
「ん?」
「お父さんが、ケンシロウおじさんに迷惑かけないようにって。」
「・・・うん。」
「でね、一人で生活できるようになったら、この家は兄ちゃんが使ってくれって。」
本当は、儀助も一緒に行きたかったんですが、彼女と離れるのがツライし、宗太が一緒に行ってくれるなら安心だ、という思いもあったんです。
旅立ちの時がやってきました。
「宗太・・・。」
「ん?」
「お前・・・ホントにいいのか?」
「当たり前じゃない!新しい街でいろんなことやりたいな!爆発とか。」
『・・・爆発・・・?』
宗太が聞いているツイン・ブルックの噂。
⇒街のいたるところで、スクラップを爆発出来る。
「あ!そうだ。ちゃんと墓石は持って行かなきゃな!」
「あと、おじいちゃんの絵!」
形見分けで、いろいろなものを貰いました。
左京は、ヒイナさんの形見のエレキ・ギターと以蔵のヘビ遣いのカゴ。
儀助と宗太は、ムードレット・マネージャーやコレクションヘルパーなどの報酬でもらえる物など。
「父さん・・・いつの間に母さんの写真なんか・・・。」
もちろん、これも貰っていきましょう!
本当は・・・こうやって二人で永遠に灯台を眺めていて欲しいけれど・・・。
左京と宗太と一緒に、新しい街で安らかに眠って貰いたいと思います。
長い間、このお話にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
コメントをくださった皆様、いつも二人を暖かく見守ってくださった皆様、たまたま覗いちゃった方、初めて来てみたらこんな展開になっててビックリしちゃった方、とにかく、すべての方に感謝いたします。
どんなにお礼を言っても言い尽くせません。
本当に本当に、こんな、なんの変哲もない二人の日常生活を見ていただいて、ありがとうございました!!
「俺・・・どうしたらいいんだよ・・・。」
一晩この家で過ごし、起きても、もう以蔵とヒイナさんの姿はありません。
「・・・とりあえず・・・墓だな・・・。」
長男の務め、とばかりに、二人のお墓を建てる左京。
「さっ。これでどうだ?二人とも。」
ここからの眺めが大好きだった二人のために、灯台が見えるように寄り添うようにして建ててあげました。
「お母さん・・・おじいちゃん・・・。」
「最期・・・会えなかったな・・・。」
「うん・・・。」
儀助と宗太も一夜明けて、駆けつけてくれましたが、寂しそう。
「お父さん・・・大丈夫・・・?」
「ううっ・・・。両親をいっぺんに亡くすなんて・・・俺って可哀想な子みたいじゃん・・・。」
「お父さん!こんな時は楽しいこと考えようよ!ライブのこととか!」
「ライブかぁ・・・。」
「ライブとか言われてもなぁ・・・。俺、あんまり売れてないんだし・・・。」
『お父さん・・・自分が売れてるって気付いてないんだ・・・。』
左京、ぼんやりした子なので、自分がロック・スターで、きゃあきゃあ言われる身分だってことに気付いてません。
ロック・スターに昇進すると同時に世帯を分けてしまったんで、サイン会とかもしたことないし。
「お父さん、売れてるよ!だって、ボクのクラスメイトなんかみんな、お父さんのこと知ってるよ?」
「うん?いや・・・そうか・・・?」
「宗太、そのことなんだがなぁ・・・。前々から考えてたんだけど、ここじゃ売れないから、いっそのこと他の街に行って、実力を試したいって思っててな。」
「他の街って?」
「ん。ツイン・ブルックってとこ。ちょっと遠いけど、そこのレーベルの人に誘われてて・・・。父さんも母さんも亡くなって、俺、この街にしがみつく理由がなくなったから、いっそのこと・・・。」
「ツイン・ブルックかぁ・・・。聞いたことある・・・。」
「お前はまだ、ハイスクールも卒業してないし、今まで通りケンシロウ兄さんに世話に・・・。」
「ううん。ボク、お父さんと一緒に行くよ!」
「え?」
「確かツイン・ブルックって、有名な彫刻家とかいるんだよ!ボク、絵だけじゃなくって、彫刻の勉強もしたいからさぁ。」
「ホントか!宗太!ありがとう!!」
「儀助はどうするかな?」
「兄ちゃんは・・・。」
儀助も一緒に行ってくれる、と思っていた左京だったのですが、
「・・・え?ツイン・ブルック?ボク・・・ここを離れたくないな。」
「カノジョがさ、まだ学生だし、遠距離恋愛なんて、ちょっとね。」
「お前はっ!高校生と付き合ってんのかっ!?」
「わわっ!!健全な付き合いだってば!!ボクだってこないだまで高校生だったんだし!!」
「・・・それもそうか・・・。仕方ないな・・・。」
「お父さん、ボクはカノジョなんかいないから大丈夫!ねっ?ねっ?」
「・・・お前・・・俺に似てるなぁ・・・。」
儀助はサンセット・バレーに残り、左京と宗太は、ツイン・ブルックという新しい街に旅立つことになりました。
「兄ちゃん・・・。」
「ん?」
「お父さんが、ケンシロウおじさんに迷惑かけないようにって。」
「・・・うん。」
「でね、一人で生活できるようになったら、この家は兄ちゃんが使ってくれって。」
本当は、儀助も一緒に行きたかったんですが、彼女と離れるのがツライし、宗太が一緒に行ってくれるなら安心だ、という思いもあったんです。
旅立ちの時がやってきました。
「宗太・・・。」
「ん?」
「お前・・・ホントにいいのか?」
「当たり前じゃない!新しい街でいろんなことやりたいな!爆発とか。」
『・・・爆発・・・?』
宗太が聞いているツイン・ブルックの噂。
⇒街のいたるところで、スクラップを爆発出来る。
「あ!そうだ。ちゃんと墓石は持って行かなきゃな!」
「あと、おじいちゃんの絵!」
形見分けで、いろいろなものを貰いました。
左京は、ヒイナさんの形見のエレキ・ギターと以蔵のヘビ遣いのカゴ。
儀助と宗太は、ムードレット・マネージャーやコレクションヘルパーなどの報酬でもらえる物など。
「父さん・・・いつの間に母さんの写真なんか・・・。」
もちろん、これも貰っていきましょう!
本当は・・・こうやって二人で永遠に灯台を眺めていて欲しいけれど・・・。
左京と宗太と一緒に、新しい街で安らかに眠って貰いたいと思います。
長い間、このお話にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
コメントをくださった皆様、いつも二人を暖かく見守ってくださった皆様、たまたま覗いちゃった方、初めて来てみたらこんな展開になっててビックリしちゃった方、とにかく、すべての方に感謝いたします。
どんなにお礼を言っても言い尽くせません。
本当に本当に、こんな、なんの変哲もない二人の日常生活を見ていただいて、ありがとうございました!!
La vie en rose
左京がベッドに入ったすぐ後のこと・・・
「ん・・・俺、呼ばれてる・・・。」
「以蔵。」
「誰だ・・・?」
「以蔵。」
「ヒイナ・・・か?」
「あ・・・。」
「ヒイナ!!もう来てくれたのか!!」
「ヒイナ!!」
「ちょっと待ってろよ。すぐ行くから!!」
突然訪れた死。
悲しみにくれた以蔵を見ていられなかったのですが、同じ日に二度もシニガミが来るなんて・・・。
「迎えに来たぞ。」
「父さん!今、なんか物音が・・・。」
「ひっ!シ・・・シニガミ・・・!!」
気配を察して、慌てて飛び起きてきた左京ですが、既に以蔵の実体はなく・・・。
「シニガミ!お前、仕事熱心だな。一日に二回も来るなんてな。」
「どうしてもお前の嫁さんに言われたことが気になってな。」
「ヒイナ?何を言ったんだ?」
「最期に言い残すことはないか、って聞いたら・・・もう言ってきたって言われたんだ。お前・・・なにか聞いたか?」
「ああ!ははっ!なんだ、そんなこと。」
「俺は・・・幸せだった。そりゃ、これだけ長く生きてりゃ、いろんなことがあったよ。辛いこともあったし、悲しい想いもした。けどなぁ、思い出すのは・・・ヒイナと過ごした楽しい毎日のことだけだ。」
「そんなことを聞いてるんじゃない。なにを・・・。」
「そ・・・。」
「まさしく、薔薇色の人生ってヤツだ。最期の時まで一緒だなんて、感無量だね。」
「左京には悪いが・・・あいつはまだ若いし、俺たちの死なんかすぐに乗り越えて、生きていくだろ。
さ、早くヒイナのところに連れて行ってくれ。」
「言い残すことはそれだけだ。早くヒイナに会いたいんだ。早くあいつのこと抱きしめて、安心させてやりたいんだ。
・・・ああ・・・。
寂しいのは俺だけじゃなかったんだ・・・。ヒイナもきっと寂しがってる。
だって俺たち・・・一緒に暮らし始めてから、離れたことなんかなかったんだから・・・。」
「・・・。」
「・・・なんて・・・人を食った夫婦だ・・・。・・・ったく。」
以蔵が天に召され、シニガミも去っていきました。
一人残された左京。
以蔵の突然の死に、何が出来るわけでもなく、嘆くことしかできません。
「父さん・・・母さん・・・。」
「同じ日に二人とも亡くなるなんて・・・。けど・・・これでよかったんだよな・・・?父さん・・・幸せだろ?」
やっぱり、一人で寂しい思いをするのが嫌で、ヒイナさんが以蔵を呼び寄せてしまったんでしょうか?
それとも、以蔵が嘆き悲しむのを見るのに耐えられなくて、シニガミに頼んだんでしょうか?
本当に、よりによって同じ日に亡くなるとは、思ってもみませんでした。
けれど・・・やっぱり二人の絆が深すぎて、お互いに離れるのは不自然だと感じたのでしょう。
きっと、今頃、ヒイナさんは天国で以蔵の腕の中に飛び込んでいるに違いありません。
二人が天寿をまっとうしたので、この物語はおしまいです。
この後、エピローグとあとがきに続きます。
「お待たせ!」
「以蔵・・・大好き!!」
「ん・・・俺、呼ばれてる・・・。」
「以蔵。」
「誰だ・・・?」
「以蔵。」
「ヒイナ・・・か?」
「あ・・・。」
「ヒイナ!!もう来てくれたのか!!」
「ヒイナ!!」
「ちょっと待ってろよ。すぐ行くから!!」
突然訪れた死。
悲しみにくれた以蔵を見ていられなかったのですが、同じ日に二度もシニガミが来るなんて・・・。
「迎えに来たぞ。」
「父さん!今、なんか物音が・・・。」
「ひっ!シ・・・シニガミ・・・!!」
気配を察して、慌てて飛び起きてきた左京ですが、既に以蔵の実体はなく・・・。
「シニガミ!お前、仕事熱心だな。一日に二回も来るなんてな。」
「どうしてもお前の嫁さんに言われたことが気になってな。」
「ヒイナ?何を言ったんだ?」
「最期に言い残すことはないか、って聞いたら・・・もう言ってきたって言われたんだ。お前・・・なにか聞いたか?」
「ああ!ははっ!なんだ、そんなこと。」
「俺は・・・幸せだった。そりゃ、これだけ長く生きてりゃ、いろんなことがあったよ。辛いこともあったし、悲しい想いもした。けどなぁ、思い出すのは・・・ヒイナと過ごした楽しい毎日のことだけだ。」
「そんなことを聞いてるんじゃない。なにを・・・。」
「そ・・・。」
「まさしく、薔薇色の人生ってヤツだ。最期の時まで一緒だなんて、感無量だね。」
「左京には悪いが・・・あいつはまだ若いし、俺たちの死なんかすぐに乗り越えて、生きていくだろ。
さ、早くヒイナのところに連れて行ってくれ。」
「言い残すことはそれだけだ。早くヒイナに会いたいんだ。早くあいつのこと抱きしめて、安心させてやりたいんだ。
・・・ああ・・・。
寂しいのは俺だけじゃなかったんだ・・・。ヒイナもきっと寂しがってる。
だって俺たち・・・一緒に暮らし始めてから、離れたことなんかなかったんだから・・・。」
「・・・。」
「・・・なんて・・・人を食った夫婦だ・・・。・・・ったく。」
以蔵が天に召され、シニガミも去っていきました。
一人残された左京。
以蔵の突然の死に、何が出来るわけでもなく、嘆くことしかできません。
「父さん・・・母さん・・・。」
「同じ日に二人とも亡くなるなんて・・・。けど・・・これでよかったんだよな・・・?父さん・・・幸せだろ?」
やっぱり、一人で寂しい思いをするのが嫌で、ヒイナさんが以蔵を呼び寄せてしまったんでしょうか?
それとも、以蔵が嘆き悲しむのを見るのに耐えられなくて、シニガミに頼んだんでしょうか?
本当に、よりによって同じ日に亡くなるとは、思ってもみませんでした。
けれど・・・やっぱり二人の絆が深すぎて、お互いに離れるのは不自然だと感じたのでしょう。
きっと、今頃、ヒイナさんは天国で以蔵の腕の中に飛び込んでいるに違いありません。
二人が天寿をまっとうしたので、この物語はおしまいです。
この後、エピローグとあとがきに続きます。
「お待たせ!」
「以蔵・・・大好き!!」
登録:
投稿 (Atom)