「・・・っと、どう?」
「か・・・カッコいいっ!!最高ーーっ!!」
「へへっ。ツイン・ブルックのラストライブの日にリリースする予定なんだ。」
「あ。そうなんだー。CD買おうっと。」
「なんで買うんだよ。デモテープ、やるよ。」
「買いたいんだもん。」
「じゃ、買ったらサインしてやるよ。レアだろ?」
「うん!」
「・・・あ、そうだ。橘花。こんな歌・・・知ってる?」
「Our life together♪」
「Is so precious together♪」
「・・・聞いたことある。」
「We have grown♪We have grown~・・・有名な歌だよ。」
「It's been too long since we took the time~♪
No-one's to blame,I know time flies so quickly♪」
「・・・離れていた人ともう一度巡り合って、やり直そう、って言ってる歌なんだ。」
「Starting Over・・・。」
「But when I see you darling♪It's like we both are falling in・・・」
「・・・Love again♪It'll be・・・。俺はもう一度お前に恋をする。もう一度、ここから二人で・・・。」
「左京・・・。」
「俺は・・・一人じゃ飛べないよ。お前とここで出会ってしまったから・・・。」
「・・・一緒に・・・。」
「うん。」
「左京・・・。」
歌に託して、自分が言いたかったことを、全部左京が言ってくれた。
昨日は、悲しくて辛くて涙が溢れそうだったこの場所で、今日は嬉しくて泣き出しそうだった。
「橘花・・・泣いてるの?」
「・・・嬉しいんだもん・・・。」
「泣くなよ。・・・ほら。」
「うん・・・。」
「あっ・・・俺、今気付いたんだけどさ・・・。」
「どうしたの?」
「・・・ゴメン・・・。指輪とか・・・買ってないや。」
「そんなの・・・いいよ。」
「いや。ダメだろ。そこはやっぱり・・・。」
「あっ!!」
「え?」
「雪っ!!」
「えっ!・・・あ・・・。」
「もう、春なのに・・・。」
「風花・・・だな。」
「カザハナ?」
「晴れてる時に舞う雪のことさ!」
「珍しいね。この辺りで雪なんて。」
「山の上から、風に乗って飛んできてるのかもしれない。」
「最初の時は・・・雨だったね。覚えてる?」
「ああ!当たり前だ!俺にとって、恵みの雨だった!」
「今度は雪だ。・・・絶対に・・・忘れない。あの日のことも、今日のことも・・・。」
「ワタシも・・・。」
「橘花・・・もう一度言うよ。俺と・・・結婚してくれ。」
「Yes・・・」
It's been too long since we took the time
No-one's to blame,
I know time flies so quickly
But when I see you darling
It's like we both are falling in love again
It'll be・・・
just like starting over
Starting over
「なんか・・・たった1日帰らなかっただけなのに、なんだか懐かしいな。」
「うん。不思議・・・。」
「さ。入ろうか。」
「うん。」
二人きりの甘い時間から、急に現実に引き戻された感じがする。
けれど、今からは一人ではない。
何があっても、二人で生きていこうと決めたのだ。
「あ~・・・腹減ったな。朝、パンケーキ食ったっきりだからなぁ・・・。」
「ね、あの家・・・どうするの?」
「ん~・・・考え中。」
「どうせ、1ヶ月くらいのつもりで借りた家だしなぁ。」
「そっかぁ。」
「・・・っと・・・おっと。やっとご帰還か。」
「あ、ギル・・・。」
「どうだった?・・・って二人で帰ってきたってことは・・・。」
「ああ!首尾は上々!!」
「ギル・・・ゴメンね。あの・・・ありがとう・・・。」
「そんなの別にいいんだけどよ。一昼夜、連絡も寄こさないし・・・何やってんのかと思ったぜ。」
「ワタシ・・・携帯の充電、切れちゃってて・・・。」
「俺んとこにもなんも連絡ないし、別にいいかと思って。」
「左京!お前、携帯の電源、切ってるだろ!」
「え?」
「お前のマネージャーが・・・。」
「あれ・・・?京子・・・さん?」
「誰?」
「マネージャーさんのフィアンセの京子さん。」
「へぇ。あいつ、なかなかやるな!」
「橘花ちゃん!髪下ろしたほうが似合うわ!可愛い!!」
「ありがとうございます。あの・・・なんでここに?」
「うん!田吾作くんの邪魔しようと思って。」
「えっ?米沢、来てんの?」
「ああ!」
「どこに?」
「今、お前の部屋で寝てるよ。なんか昨夜、一晩中踊ってたらしくって、朝、そこでぶっ倒れてた。」
「変なヤツだな!なんでそんなことするんだ?」
「さぁな。けど、昨日の朝からずっといるんだぜ。」
「だったら電話すりゃいいのに。」
「だからお前・・・携帯の電源、切ってただろ?」
・・・とそこへ、ようやく目を覚ました田吾作が、ふらふらと近付いてきた。
「・・・左京さん・・・。」
「ぶ・・・無事だったんですね!!」
「何言ってんの?無事ってなに?」
「や、連絡も何もないから、事故にでも遭われたのかと・・・。」
「事故だったら警察から連絡がくんだろ。だいたいお前、ここで何やってんの?」
「迎えに来たんじゃないですか!!」
「行かないって言ったろ?お前、曲は?トラッキング出来たの?」
「いえ・・・まだ・・・。」
「ここに来る暇があったら仕事しろよ。」
「は・・・。」
「・・・ま、いいや。ちょうどいいから紹介しとく。」
「え・・・?」
「橘花。こいつが俺のマネージャーの米沢だ。」
「うん・・・。」
「初め・・・まして。柑崎橘花といいます。」
「あ・・・あなた・・・。」
「橘花。こっちおいで。」
「え・・・。」
「さ・・・左京さん・・・。」
「米沢。俺、コイツと結婚するから。」
「そ・・・そそそそそ・・・。」
「止めたって無駄だから。」
田吾作は、脳天をハンマーで殴られたような衝撃を受けていた。
この女性が左京の相手・・・。
「さ・・・左京さんっ!?何度も言ってるでしょっ!!スキャンダルは・・・。」
「何がスキャンダルだよ。俺ぁ真剣なんだ。言ったろ?全部と引き換えにしてもいいって。」
「ダ・・・ダメダメダメダメーーーっ!!今、女にうつつ抜かしてる場合じゃないでしょっ!!!」
「真剣なんだって言ってんだろっ!!」
「結婚なんか、出来るわけないでしょっ!!」
「するのは俺なのっ!!お前が決めることじゃないっ!!」
「ダメったら・・・」
「ダメーーーーーっっ!!!」
「あなたもあなただっ!!この人がどういう人か知っててやってるんですかっ!?佐土原左京ですよっ!?佐土原左京っ!!」
「きゃ・・・そ・・・そのくらい分かってるわよ・・・。」
「ああ!ひょっとして金目当て?いくら出せば別れてもらえます?100万?200万?」
「バ・・・バカにしないで・・・。」
「え?じゃ1000万?強欲な女ですね~。」
「いくら積まれたって別れないわ。そんなものと引き換えに出来るものじゃないもの。」
「分からない人だなぁ・・・。」
「米沢。」
「それ以上彼女を傷つけたらぶん殴る。」
「橘花、部屋に戻ってて。」
「うん・・・。」
「さ・・・左京さん・・・。」
「お前は出て行け。顔も見たくない。」
「う・・・左京さん・・・どうして・・・。」
今まで左京から、ウザイだの来るなだの散々言われてきたが、マネージャー業と言うのはそういうものだと割り切っていたし、翌日になれば、左京はけろっとしていた。
だが、この時ばかりは、左京は本気で全身で、自分を拒絶しているのが分かった。
それほどまでに・・・この女を愛しているのだ、ということが分かって、やるせなかった。
Starting Overのところで終わってたら、最終回でもよかったんですが・・・
まだ続きます(^_^;)ゝ
ところで橘花、ゲームの中でも田吾作のことが好きじゃないみたい。
田吾作が近寄って来ただけで、睨みつけてるんだよね~。
田吾作ったら、ロッタちゃんとも険悪ムードだし。
あ、でもそれは、田吾作がロッタちゃんを口説いたりするからで・・・。
毎回、毎回コメントしてすいません。
返信削除でも、でもでも!したいんです。
す~~、は~~(深呼吸)
ポキポキと手を鳴らして、今回は・・・・
田吾作ーーーー!
お前は、お前は、何をしとんのじゃあぁ~~~~~
マネージャー交代だ!!
よく左京や京子さんから殴られなかったね、
私はもう横で聞いてたら、聞いてたら、ワナワナして。
こういう人の気持ちを無視したやり方をする人は、
もうね、もうね。
田吾作は左京を大事だなんて思っていません。
田吾作は自分の身の保身の為に、自分の夢か何かを守るために、
左京をモルモット扱いしてるんです。
結婚しちゃだめ、恋愛しちゃだめ。だけど自分は京子さんが好きです?
マネージャー降ろされたり、左京が事務所代えてもしょうがないですね。
はっ!yuzuさんこんばんは~~!!!
この間の通りすがりの人さん、こんばんは!!
返信削除はいはい!毎回でも何回でも、どうぞどうぞ!!
田吾作、損な役回りなんですよね。
ギルも京子さんもニコニコして、この二人を微笑ましく見ているというのに・・・。
左京に殴られてもおかしくないところですが、左京、ぐっと我慢してます。
田吾作はですね、左京に恋してるんですよ。ホモ的な意味でなく。
恋してる・・・っていうのは違うかな?左京になりたい、って思うくらい、左京に惚れこんでるんです。
その左京が、自分の思い通りにならないので、苛立ってるんですよね。
自分がもし、左京みたいに生まれていたら・・・って、左京の中に、自分の理想の姿を投影してる。
自分がもし、ビッグ・スターだったら、こんなことはしない、って理想像を作り上げちゃって、今まではうまくいってたのに、橘花の存在が明るみになって、その理想が崩れかけてます。
モルモット・・・という言葉、非常に近いと思います。
・・・と、マジレスしてしまいました(^_^;)ゝ
でもでも~・・・そんなに理解のいい人ばっかりじゃ、ツマンナイじゃんっ!!
・・・これが本音(^-^;)
yuzuさん、こんばんは☆
返信削除少しご無沙汰してしまった間に、キャァ~~~ッ
ベットシーン・・橘花が始めての時とは違って
すべてを左京に委ねられてる気がしてなんだか気持が熱くなりました。
あのベットシーンからの左京さんのS度がたまりませんね(笑)
もうこのまま2人は幸せに向かって歩んでいって下さい!
田吾作ぅ~、邪魔しないで(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
そうそう動画見ました♪
左京の声低くて渋くていいですね~
橘花も上手!
バンド映像もカッコ良かったです♪♪
でも突っ込みどころがたくさん^m^
コムロ○ツヤ、まんまだし~
スケ三郎、やっぱりハデハデ服だし~
田吾作、、、もうノーコメント(笑)
教会でのお話し楽しみに待ってます^^
お仕事頑張ってくださいね><
Naonさん、こんばんはー!!
返信削除ベッドシーンね、最初の時は二人とも緊張してて、ちょっとぎこちなかったんだけど、やっぱり左京は大人なのでね。
ここはリードしてあげなくっちゃ!!
たぶん、左京が言えば、橘花はなんでもします。
コスプレでもww
田吾作に邪魔されようとも、二人の絆は強いので、もう揺らぐことはありませんよ!!
かえって燃えるかも?
田吾作~っ!逆効果だーー!!
動画も見ていただいたんですね~(*^-^)人
ありがとうございます!!
普段はシム語を喋ってるところしか見たことなかったんですが、歌わせてみたら、まーいい声で!!
橘花も歌、うまいし。
バンドは~・・・突っ込んでください。
5人で演奏してるのがカッコよかったんで、撮ってみただけなのに、田吾作が・・・ww
あんなふうにバンドで演奏するところが見たいがためだけに、レイトナイトを入れたんでした(^_^;)ゝ
あとのシステムはどうでもいいです。
キーボードの人は、『キーボードと言えばコムロしかいないでしょ!』・・・と適当に作ったら、ホントに似てしまったので、名前もそのまんまw
スケ三郎は、絶対に、ドラムで参加してしてもらおうと思ってました(^-^)
あの教会を使うのは、まだちょっと先なんですが、待っててくださいね!
は・・・仕事は頑張りますです。
ありがとうございます!!