どうして道路を渡るの?

ようこそ、いらっしゃいませ!

こちらでは、EAのTHE SIMS 3での擬似日常をだらだらと綴っています。

*改めてごあいさつ*

長きにわたり、放置していてすみませんでした。

いつかは戻ってくる、と決めていたので、
移転や閉鎖もせず、けどいつの間にか2年半も経っていました。

やっと戻ってこれましたので、イチから出直します。

「君がいた世界」は、未完のまま終了です。
また、別館は閲覧できない状態にしています。

本当に、長い間留守にして、申し訳ありませんでした。

お気に入りリンクの整理、やっとしました。
リンク切れサイト様もいくつかあって、
2年半と言うのは長かったな・・・と改めて実感しています。

~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

主役ふたり、やっと揃いました。

Calico Capriccioso
第2話 新しい出会いとか再会とか

最終更新日 2015.04.03

月曜日, 4月 18, 2011

Fly away!

「・・・いっちまったな・・・。」
「うん・・・。」

「デッキから見送ろうよ。」
「そうだな。」

二人は階上に上がり、送迎デッキへと足を向けた。
「おっ。あの飛行機に乗るんかな?」

「寂しく・・・なっちゃうな・・・。家に帰っても、もう、橘花さんもお父さんもいないんだよね・・・。」
「そうだな・・・。」

見送る側と、見送られる側、どちらがより寂しいのだろう・・・と、ふと考えた。
「ダニエルさん・・・。さっきさ・・・友達として・・・って橘花さんに言ってたけど・・・。」
「うん。」

「もう、ふっきれたの?」

好きでい続けるのは自由だ、と言っていたダニエルが、いつの間にそんな心境まで至ったのだろう、と思った。
しかし、ダニエルは、何も吹っ切れたわけではなかった。
「バカ。お前、あの場合は、ああいうしかないだろ?」
「そっか・・・。」
「お前だって、諦めたわけじゃないんだろ?」

「まぁね。そんなにすぐ諦められるほど、そこらへんの普通の女の人とは違うよ。橘花さんは。」
「だよなー。」

橘花に恋をしていた季節・・・。
楽しくもあり、苦しくもあり、そして切ない気持ちでいっぱいになったが、簡単に終わらせられるはずがない。
それは二人とも同じだった。
「ここは一つ・・・。」

「オトコを磨いて、橘花をあっと言わせてやらなきゃならんな!」
「そうだよ。」

「しかし・・・左京に負けないくらいに、か・・・。」
「それはかなり難しいんだけど・・・。」

橘花の笑顔に応えたい。
左京に負けないくらいいいオトコになって、そして後悔させてやるんだ、と気概だけは十分あった。
「けどさー・・・。」
「ん?」

「考えてみたら、お父さんと橘花さんって、20歳以上離れてるんだよ?」
「それが?」

「今はいいけどさー・・・。」

「20年後・・・いや、30年も経ったらさ・・・。」

「お前・・・。」

「・・・なんか、コワイこと考えてないか・・・?」
「そうかな?」

人生はどう転ぶか分からない。
自分の気持ちも、季節の移ろいと共に変わるかもしれない。
だけど、今はただ、覚めない夢を見続けていたかった。

搭乗ロビーに入った橘花もまた、寂しさを感じていた。
「・・・だから見送り、いらないって言ったのに・・・。」

涙が溢れるのを抑えるのに必死だった。
けれど、せっかく見送ってくれた二人とは、笑顔で別れたかった。
「・・・あ。ジュースバー、ある。」

飛行機に乗るまで、あとほんの少しの時間、喉を潤して落ち着こう、と橘花はバーに向かった。

「甘さ控えめ・・・っと・・・。」

ジュースを作っている橘花の背後に、誰かが近寄ってきた。
「お嬢さん、俺もそれ、貰っていいかな?」

「え・・・。」

その声に橘花はゆっくりと振り返り、その人物の顔をまじまじと見つめた。
その人も、帽子とサングラスを外し、橘花の目を見つめている。

「・・・左京・・・?」

そこに立っていたのは、左京だった。
「さ・・・左京・・・。ど・・・どうして・・・?ツアーに行ったんじゃ・・・。」

「行ったさ!で、すぐ戻ってきた!」
「なんで!?」

「ライブは今夜じゃ・・・。」
「ああ!そうだよ?」
「まさか・・・一緒に行くなんて・・・。」
「そうしたいけど・・・お前を見送ったらまた戻る。戻らないと、京子さんにどやされるからなー。」

「ま・・・間に合うの・・・?リハーサルとか・・・。」
「ぶっつけ本番で歌ってやるさ!米沢は泣いてたけどなっ。」

橘花は呆気にとられて、何を言っていいのか分からなくなっていた。
想定していなかったことが次々と起こり、頭が混乱してきた。
「その格好・・・。」
「あ、これ?いちおー変装してるつもり!似合うだろ?」

「なんで・・・。」
「なんでか俺も分かんねぇ。気がついたら戻ってきてたんだよ!だいたいさー・・・お前・・・。」

「なんで電話、出ねえんだよっ!」
「・・・出たじゃない・・・。」
「8コールも鳴らしたっ!!俺からの電話はワンコールで出ろってのっ!!」

その言葉で、ここにいるのは紛れもなく、本物の左京だ、という実感が湧いた。
「・・・左京だ・・・。」
「幽霊だとでも思ったか?」

その実感を身体で感じたくて、橘花は左京に抱きついていた。
「左京・・・左京・・・。」

抱きつくと、左京の温もりが伝わってくる。
「橘花・・・。」

左京の腕が、強く背中を抱き締める。
「ホントは・・・一時も離れてたくなんかないんだ・・・。」
「うん・・・。」

「ね・・・顔・・・見せて?」
「とくと見ろ!」

「・・・可愛い・・・。」
「どっちがだよ!」

「橘花・・・。」














頭上で、最終案内のアナウンスが響く。

「左京・・・もう一回・・・。」
「いくらでも。」











「行くわ。」
「ああ。」

ぎりぎりの時間まで、お互いに唇を重ね合い、温もりを伝え合った。


そして二人は、違う目的地へと飛び立っていった。








ちゅうちゅうばっかりでゴメンね(^_^;)ゝ

ここで、いったん本編は終了です!
このあとはエピローグ♪

8 件のコメント:

  1. yuzuさん、こんばんは!

    ついにみんな旅立ちの時ですね。
    クレメンタイン・ハウスから出ていく人、
    残る人、守る人、みんなそれぞれだけど、
    それぞれが前に向かって歩いていて、
    淋しいけれどワクワクする・・そんな心境です^^

    橘花と宗太は話す事が出来て良かった。
    実はすっごく気になっていたんです。
    あのまま離れてしまうのかな?
    それは嫌だな・・・と。
    だから本当に良かった!!
    ダニエルも宗太もこれから新しい出会いがあるはずさっ!!
    あっ、でも宗太君、20年30年たっても
    左京さんは元気で橘花を毎日愛しているだろうから、
    余計な事は考えないように(^_-)

    左京さんはやっぱり来ちゃいましたね(笑)
    愛だな~愛!!!
    あとは圭介パパの状態がわかれば安心です^^

    ついに本編は終了なんですね(:;)
    淋しいな、悲しいな。。。
    でも、みんなのこれからを最後まで見届けたいです☆
    次回も楽しみにしてます♪

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  2. Naonさん、こんばんはー!!
    みんな、それぞれの道を歩き始めました。
    これで、ツインブルックとお別れですので、いったん、本編終了、ということです。
    この後は、バーナクル・ベイ⇒カスケード・ショアーズ⇒そして新しい街へ・・・と移動していきます!

    最後の最後でしたね。
    宗太、いつも左京が側にいるから、なかなか橘花に話しかけるチャンスがなかったんです。
    でも、左京も行ってしまったし、やっと話せる機会をつかみました!
    あのまま知らん顔なんて、そんなオトコじゃありません!!
    でも、逆に橘花に謝られちゃって、宗太はますます橘花に惚れ込んでしまってますね~ww

    20年経っても、30年経っても、左京は絶対橘花の側にいますよねっ。
    宗太とダニエルには、新しい出会いを用意してあげなくっちゃ♪

    あ。やっぱり左京、来ると思ってました?
    ここはやっぱ来るでしょう!!
    無茶するオトコですから!左京は!!
    この後も、結構無茶します(^-^*)
    そこが可愛いんだな~♪

    さて。
    バーナクル・ベイの撮影に入りたいと思います!!
    ちょこちょこっと動かしてみたけど・・・軽いワールドって・・・いいわ~ww
    家とか間引く必要、ないんだもん。(データを軽くするために、普段は建物とか人とか、だいぶ間引いてるんです・・・ええ・・・。)
    最後まで、どうぞよろしくお付き合いくださいませ~!!

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  3. こんばんわ(*^_^*)
    白衣・・・へへ(゜q゜)

    前回はパパが倒れたときき・・・心配で・・・
    でもきっとパパのことだ大丈夫だ!!と・・・
    でもやっぱり心配・・・


    さてさて徐々に皆様が旅立っていきますねぇ
    でもそれは新しい時間の始まりでもあり・・・

    ん~・・・わー\(゜ロ\)(/ロ゜)/
    (うまくまとめられなかった涙)


    ふふ、やっぱり左京さんくると思いました・・・
    もう・・・すき(*^_^*)(え)


    って本編は終了なんですね・・・
    寂しいですねぇ~・・・

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  4. こんばんわ~☆

    橘花ちゃんと宗太くん、ちゃんと話出来たんですね(*´∀`*)
    よかった・・・
    まだまだ、宗太&ダニエルにとってはほろ苦い思い出かもしれないけど・・・
    また成長して、素敵な恋愛できますように…(*>艸・)

    左京のサプライズ、ビックリしました!!
    ひと時も離れてたくないんですよね~^^
    いいなぁ・・・羨ましい(笑)

    20年30年後・・・(笑)
    いや、左京は橘花ちゃんの為ならきっと長生きすると思う(* ̄m ̄)
    いや・・・自分のため?w
    宗太くん、頑張って・・・次の恋探しましょうd(^_^o)

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  5. こくいさん、こんばんはー!!
    白衣、萌えますか?ワタシもですっ(≧∇≦)
    ダニエルと宗太が、よりによって同じ制服とは・・・。
    せめて、ネクタイの色だけでも替えようと思ってたのに、忘れてましたっ!
    (レンにはぜひ、法医学捜査官の道を選んで欲しいと・・・)

    パパは大丈夫なんでしょうかねぇ・・・。
    この二人、ちっともパパのこと心配してないですよね~ww
    ま、あのパパのことですから!!

    みんな、旅立っちゃいます。
    結局、クレメンタイン・ハウスに残るのは、ギル・ロッタ夫婦だけなんですよねー。
    (ダニエルと宗太は、そのうち旅立ちます!)
    そうそう。新しい物語の始まりですよぉ~(^-^)

    あれ?やっぱり左京、来ると思いました?
    う~ん・・・まぁ、片時も離れていたくないって気持ちが、みんなにバレバレ、ってことで(^_^;)ゝ
    しょうがないオトコだなぁ。
    けど、そんなところが好きでしょ♡
    ワタシも好き~♪

    あ。ザックのポスター、もうちょっとお待ちくださいませ~(>_<。)
    今週中くらいには作りますんで・・・。
    出来たら報告に行きますねっ!!

    返信削除
  6. クララさん、おはようございますー!!
    宗太、やっと謝ることが出来ましたよ!!
    左京とは和解したけど、橘花とあのままじゃ、もやもやが残ってしまいますもんね~。
    二人共に振られちゃって、苦~い思い出になってしまいましたが、相手が左京なのでしょうがないですねー。

    あ!左京が現れたのにビックリしていただけましたか!?
    おお!よかった~(^-^)
    もう、絶対絶対離れたくなんかないんですよ。
    でもこの後は、ちょっと離れることになってしまいますけどね!

    きっと何十年経っても、左京は橘花の側にいます♪
    ホント、宗太、いい加減諦めろって・・・。
    でも、橘花のことが好きでたまらなかったので、その恋心を忘れるには、時間がかかりそうです。
    いい出会いを経験して、大人になってもらいたいものです!!

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  7. こんにちわ~♪

    左京が来てくれた!
    な、なんかジーンときちゃった…。
    はあ~やっぱいいな…左京。

    最後にあんな風に現れるなんて思ってなかったから
    ビックリしました。
    んでもって感動しちゃった。
    いいね…いいね!
    はあ…いいね…。
    何度も何度もウザくてすいません(笑)

    ダニエルと宗太もとりあえずは区切りをつけたようですね。
    いや…まだつけてないか。特に宗太(笑)
    左京の後釜を狙ってるな~(笑)
    でも、本当に好きならそういう事って実際に考えると思うんですよね。
    その方が人間らしいです。
    それを正直に口に出して言う宗太もなんだか可愛い…♪

    けど、左京と橘花はそうそう、宗太の思い通りには行かないでしょうね(笑)
    愛し合ってる二人ですもん。
    左京は橘花のパワーをもらって絶対に長生きしますよ!

    それでも、万が一左京が先に逝ったとしても、
    橘花はもう誰も愛せないんじゃなかな…。
    いや、違うか。
    愛せないんじゃなくて、死んでも左京をずっと愛す。の間違いだ。
    きっとそうだと思います。

    う~ん…それにしてもパパが気になる…(笑)

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  8. まことんさん、こんばんはー!!
    やっぱり、最後の締めは、左京でしょ!!
    まことんさんはビックリした派ですね(^-^)
    ここは来るでしょ~。
    ツインブルックとお別れする大事な時ですから!
    本当は橘花と一緒に行きたくて堪らない左京がとった、ギリギリの妥協案ですね。
    左京・・・あんな格好も意外と似合うな・・・。
    いっつもタイトな服着せてたんですが、あれも有りですねー。
    ・・・っていうか、なんでも似合うかも?

    ダニエルと宗太は、ここで一区切り。
    実は・・・
    このストーリーを始めてからちょっとして、すぐにラストシーンが思い浮かんだんですが、それが、前回の、橘花がダニエルと宗太に向かって、『いいオトコになってね!!』と手を振って飛行機に乗り込む・・・というシーンだったんです。
    つまり・・・どっちともくっつける気はなかった、と・・・(^_^;)ゝ
    それがいつの間にか左京と出来てしまったので、終われなくなってしまいましたー!!

    宗太の台詞、もっと生々しいものにしようかとも思ったんですが、あれだけで伝わるかな、と。
    そんな気持ち、ありますよね?
    例えば、20年、30年じゃなくても、2年経ったら・・・とか。
    あの人と別れたら、そのスキマに・・・って思うのは、自然なことかもしれません。
    宗太の場合はちょっと極端ですけどね♪

    左京はきっと、橘花のためにも、自分のためにも長生きするでしょう。
    以蔵とヒイナさんみたいになったらいいな、と思うのですが、さすがにそれは、ちょっと無理かな。
    左京が先に亡くなってしまったら・・・
    ああ・・・
    考えただけで泣きそうなので、やめときます。
    でも、橘花はずっと、一生、左京一人を愛して生きていきますよ!

    パパの話は・・・次回をお楽しみにっ(≧▽≦)

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