「おっ!いいロケーションだ。」
こんなことをやっている場合ではないのは、重々承知だ。
しかし、海の側で生まれ育った左京にとって、この潮風と波の音は、懐かしさを感じると同時に、癒される。
「いいな・・・やっぱり・・・。」
久し振りに海を見て、テンションが上がってきた。
「おっ・・・誰か・・・。」
ビーチサイドで、気持ち良さそうに寝息を立てている人がいる。
「女の子が無防備にこんなとこで昼寝か?」
「・・・。」
「うん?」
・・・と思ったら橘花だった。
「こいつ・・・電話に出ないと思ったら・・・。」
「橘花!お・き・ろっ!!」
「・・・ん?誰?」
自分を呼ぶ声で、橘花は目覚めた。
「・・・誰だろ・・・。この人・・・左京に・・・似てる・・・。」
左京の夢でも見ていたのだろうか。
だったらこれは夢の続き?
「お前・・・なんだってこんなとこで寝てんだよっ。無防備すぎるぞっ。」
「えっとー・・・。」
「・・・誰?」
「は?お前、俺が分かんないのか!?どっかで頭でも打ったか!?記憶喪失か!?」
「えっと・・・。」
「・・・左京に似てる・・・。」
「似てるじゃないっての!!」
「・・・左京?」
「どっからどう見ても俺だろうがっ!!」
「・・・左京がこんなとこにいるはずないもん。今、ツアー中だし・・・。」
「移動日なのっ!1日もいられないんだからっ!明日の朝の飛行機で戻るのっ!!」
「左京はネクタイなんかしないもん。」
「お前・・・お前が見たいって言うからわざわざ買ったんだよっ!!」
「・・・カッコよすぎて眩しい・・・。」
「お前・・・寝ぼけてんな?」
「目、覚ましてやるよ・・・。」
「・・・左京・・・。」
抱き締められた腕で、これが本物の左京だ、ということが分かった。
「・・・覚めたか?」
「うん・・・。」
「・・・いや、まだだな。その顔。」
「・・・ほら。」
「ん・・・。」
「左京・・・。」
「ん?」
「もっと・・・触って?」
「お・・・。」
「本物だって確かめたい。」
「ダメ?」
「そ・・・それ以上、誘うな!ここで脱がすぞっ!?」
「・・・触って欲しいだけなのに・・・。」
「ね・・・。」
「・・・や・・・ヤバいって・・・それ・・・。」
「ちゃんと圭介さんに挨拶してから・・・な。」
「うん。」
「・・・ったく・・・。」
「なぁに?」
「可愛すぎんだよっ!お前はっ!!」
なんとなく・・・左京が来るような気がしていた。
ツイン・ブルックの見送りの時もそうだった。
突然現れては、橘花の心を奪っていく。
スーツ姿がやけに眩しくて、橘花はずっと左京を見つめていたかった。
「ふぅーん。こんなとこだったのか・・・。」
タクシーを飛ばして、家までやってきた。
明日の朝の便で左京は戻らなければならないのだから、時間は今夜一晩。
けれど、絶対に説得してやる、と意気込みだけは十分だった。
「左京・・・大丈夫?」
「・・・ライブより百万倍緊張する・・・。」
「ワタシがついてるから!」
「大丈夫!・・・けど・・・。」
「ちょ・・・橘花・・・。」
「んーっ。」
「よしっ!行くぜ!!」
「うんっ!」
橘花が傍にいてくれれば大丈夫。なんでも出来る気がする。
左京は一つ気合を入れて、家に入った。
「パパー。ただいまー。」
「お前、夕方までに帰って来いって、何度言ったら・・・。」
「左京、来たよー。」
「えっ!?」
「や、圭介さん。お久し振りです!」
「ワタシ、なんか食べてるね。お腹すいたー。」
平静を装って、勝負してやる!と左京は圭介の隣りに腰掛けた。
「君・・・来るの、早いんじゃない?」
「半日しかいられないんですけどねー。」
「無理することないのに・・・。」
「いやぁ!力の出しどころは知ってますから!俺。」
左京がこんなに早く訪れるとは予想だにしていなかった圭介は、正直慌てていた。
そして、妙に左京が落ち着いている様子なのが、逆に圭介を動揺させていた。
「足の具合・・・どうですか?」
「う~ん・・・(しまった・・・こんなに早く来るなんて想定してなかったぞ・・・)」
「痛むんですか?」
「ん?ああ・・・ぼちぼちね。」
「ふぅ~ん・・・。」
「フジツボ、踏んだんですって?」
「ああ!君、踏んだことあるかい?ありゃー痛いぞーっ!!」
「ありますよ。俺、海の側で育ったんで、しょっちゅう踏んでました。」
「あ。そうなんだ。・・・で、なんでスーツ着てんの?」
「橘花のリクエストです。」
「ふぅーん。」
「・・・。」
「・・・暑くない?」
「そりゃ暑いですよ!!」
「わざわざそんな格好で来ることないのに・・・。」
「・・・ま、勝負しに来たんで。」
「・・・ふぅーん。」
なんともぎこちない。
お互い、腹の探り合いばかりで、一向に話しが進まない。
「な。いつ帰るの?」
「・・・なんで来るなり帰りの話なんですか・・・。半日って言ったでしょ?明日の朝には発ちますよ。」
「・・・無理することないのに。」
「またそっからですか?」
「もー・・・。二人とも、何どーでもいいことばっかり話してんのよ・・・。」
「・・・。」
やっと橘花が来てくれたので、左京は席を移り、改めて圭介を見据えた。
「・・・さて、圭介さん。本題、行きます。」
「う・・・もう?」
「橘花は貰っていきます。以上!」
「ちょーっと待った!!ダメダメダメっ!!そんなのっ!!」
「ダメなんですか?」
いきなり言われて、圭介は慌てたが、それで逆に腹が据わった。
「そりゃそうだろうがよっ!!そんなんじゃ橘花はやれないのっ!!」
「じゃ、どうすればいいんですか?」
そう言われて、ハイ、そうですか、どうぞ・・・では面白くないのだ。
「そもそもっ!お前みたいなオトコに橘花を嫁に出すのはイヤなのっ!!」
「俺の・・・どこが悪いんですか?」
「僕と年齢がそう変わらないところっ。」
「・・・それだけ・・・?」
「お前・・・橘花みたいなこと言うなぁ・・・。」
ここは、思いっきり反対する振りをして、左京を困らせなければ意味がない。
「けど・・・そればっかりはどうしようもないですね。」
「だからさ!それを補って余りあればいいわけだよ!・・・ま、僕も橘花に駆け落ちなんかされたら寝覚め悪いからなぁ。」
「条件付き・・・ってわけですか。」
「その通り!」
「いいでしょう。受けて立ちましょう。」
左京が来るまでに考えようと思っていたのに、こうも早く現れるとは思わず、思っていた半分も用意できなかった。
けれど、それでもいくつかは考えてある。
「よーし!じゃあ、一つ目!まずは軽くね。・・・僕のことは絶対に『お義父さん』なんて呼ばないこと!」
「ま、そうですね。呼びませんよ。今まで通り圭介さん、で。」
「ふむ・・・簡単すぎたかな?じゃ、第二問!」
「(なんでクイズ形式になってるんだろう・・・。)」
「橘花を絶対にマスコミの目に晒さないこと!君は有名人だが、橘花は普通の子なんだから。」
「晒しませんよ!そんなもんっ!絶対に守りますって!」
確かに・・・左京の事務所はずいぶんとしっかりしているようで、左京の結婚宣言は大々的に報道されているが、その相手については、『一般人だから』と、事務所が公表を避けている。
結婚宣言翌日のワイドショーなどでは、橘花の写真が出ていたが、それもはっきりと顔が写っていないものだったし、それ以後は、左京の結婚相手についてのコメントは、差し控えられている様子だった。
「いい調子だ!じゃ、第三問。これも簡単かな?絶対に橘花に寂しい思いさせないこと!」
「ま。それは大丈夫ですね。寂しい思いしてるのはこっちだし・・・。」
「・・・失礼ね。左京・・・。」
「だったらお前、電話出ろよ!10回に1回くらいしか出ないじゃんか!」
「だって左京、いっつもとんでもない時にかけて来るんだもん。しかも何回も。」
「お前が出ないからだろ!」
「出るって!今度から!」
「む~・・・つまらんな・・・。・・・じゃあ・・・。」
「とっておきの第四問だ!」
「はい。」
これなら左京は、簡単に答えを出せまい、と考えた条件・・・。
「・・・いいか。なにがあっても・・・絶対に橘花より先に死ぬな!」
「パパっ!!」
「はい。分かりました。元々そのつもりですから。」
「えっ!?」
「左京・・・。」
「なんだよ。お前。俺がお前置いて先に死ぬとでも思ってんのか?絶対、お前より長生きしてやるぜ!!」
「ふ~む・・・。」
「・・・ははっ。見上げた根性だ。参ったな・・・。」
「終わりですか?」
まさか左京が、二つ返事で即答するとは思っていなかった。
アテが外れた・・・というよりも、そのくらいのオトコじゃないと、橘花を嫁になんか出せないのだ。
「うん。もう、これ以上は言うことはないよ。ただ・・・最後に一つ・・・条件っていうよりお願いなんだけどさ。」
「なんですか?」
「君のツアーが終わるまで・・・結婚は待ってくれ。それまでの間・・・短い間だけど、橘花と二人で過ごさせてくれないか?」
「えっ・・・。そ・・・それは・・・。」
「・・・君のツボはそこだったのか・・・。」
「三ヶ月もどうやって我慢しろって言うんですかっ!?」
「君ねぇ・・・僕がいったい何年、禁欲生活してると思ってんだよ・・・。」
「どうしてます?」
「二人ともっ!!なんの話ししてるのよっ!!」
「左京。三ヶ月くらい、いいじゃない。」
「う~ん・・・。」
「だって・・・会いに来るでしょ?」
「来るけどさぁ!」
「三ヶ月・・・ワタシもパパと二人でのんびり過ごしたい。ここでもいいし、カスケード・ショアーズに帰ってもいいし・・・。」
「ね、パパ。もういいでしょ?左京と遊びたいだけだったんでしょ?」
「圭介さん・・・改めて・・・橘花を嫁さんにください。俺、こいつがいないと、生きてけないんです。」
「いいでしょ?パパ。」
「しょうがないな。・・・っていうかさ、橘花のヤツ、どうせ誰と付き合ったって、結局、君の方がいいって言いだすんだから!だったら君と一緒になればいいのに、って思ってたんだよ。」
「ありがとうございます。・・・はぁ~・・・よかった・・・。」
「パパ!ありがとう!」
「どうせいつかは嫁に出すんだ。相手が左京なら・・・ホント、僕にはどうしようもないよ。」
「やったね!左京!!」
「うん。」
「う~・・・。」
「どうしたの?」
「緊張しすぎて・・・疲れた。」
「橘花・・・うんと愛してやるから。一緒に・・・幸せになろう。」
「うん。」
「愛してる・・・。」
「ワタシも・・・。」
「橘花・・・。」
「・・・親の前でやるなっての。」
左京に・・・橘花を任せよう、ということは、最初から決めてあった。
ツイン・ブルックを発つときになって、二人が深い仲になっていると気付き、それからずっと考えていた。
橘花とは電話で連絡を取り合っていたが、近況報告ばかりで、そういった話はしなかったのだが、橘花が左京と付き合っているのなら、絶対に橘花は左京のことを手放さないだろう、と思っていた。
そこへ、左京の結婚宣言である。
だったら自分には、祝福してやる他、道はないのだ。
「・・・橘花、一生、左京について行きなさい。それがお前の一番望んだ真っ直ぐな道だ。」
「はい。」
「左京。」
「はい。」
「橘花の手を離さないでやってくれ。最期の時まで、傍にいて、微笑んでやってくれ。」
「はい。」
圭介の許可を得ることが出来、お互い、今よりももっと幸せになる、と決意を新たにした。
何があってもずっと一緒にいる・・・。
絶対にお互いの手を離すもんか、と誓った。
♪まっかな~誓い~(^-^)
yuzuさん、こんばんは☆
返信削除今回と前回のお話しウルウルしながら読みました:;
娘を嫁にだす父親の心境っていうのかな。
自由奔放にさせてはいたけど、
いつでも愛情いっぱいに育てていた娘が、
自分の元から旅立ってしまう・・・
それならば、その時まで一緒の時間を過ごしたい。
圭介パパの気持ちがあまりにも感動的で。
泣けてきました...
こういう時って橘花にしてみれば、
楽しい2人の未来にワクワクして、
父親の気持ちって気付きにくいけど、
橘花は圭介パパとの時間を大事にした。
この親子は本当にステキですね^^
まぁ、パパの前でイチャイチャしてるけど(笑)
左京さんのスーツ姿カッコよかったです(>_<)
「うんと愛してやるから。一緒に・・・幸せになろう」
なんて、言われてみた~い!!!!!笑
左京さん、本当に長生きして、いつまでも橘花と幸せに暮らしてね(^_-)-☆
こんばんわ♪
返信削除wwwww親の前でちゅうしてる~~
もうね、すっごくいい場面なんだけど、なんか笑いがきちゃいました(笑)
だってパパが出す注文(条件)を、
ことごとく左京がクリアしていくもんだからおっかしくって(笑)
最後の橘花より先に死ぬなって言うのはかなり無理があると思ったけど、
でも、左京はこれもすんなりと言い切ったもんだから爆笑しちゃいました(笑)
パパじゃないけど「え?」ってなっちゃいましたよww
しかも、その後で二人の世界に入ってチュウまでしちゃうもんだから吹いちゃいました。
その時のパパの顔ったらなかった(笑)
あー笑った
パパの気持ちが分かるな~。
いよいよってなるとやはり淋しくなりますよね。
しかも父一人子一人ですもんね。
うん、私もツアーが終わるまでは少しだけ二人で過ごさせてあげたいです。
それにしても…左京のスーツ姿が素敵~~~!
いいね、いいね。何着ても決まってるわ!
やっぱズルいな…。
くっそ~~そんな左京にメロメロだぜっ!
Naonさん、こんばんはー!
返信削除感動してくれて、ありがとう~!!
そりゃパパ、寂しいですよね。
たった一人の父娘ですから。
でもね~・・・左京ならしょうがないか、って思ってたんですよ。
むしろ、左京くらいの男じゃないと、嫁になんか出せない、ってね。
けど、今まで何も考えずに、お互い自由に生きてきた父娘なんだけど、せめてほんの少しだけでも二人で水入らずの生活をしたかったんです。
今まで離れて暮らすことが多かったから、それを取り戻そうとしてるんですよ。
橘花も、左京とはこの後、ずっと一緒にいられるのだから、今だけはパパと一緒にいたい、って思ったんですよね。
・・・まぁ、このパパのことだから、子離れ出来るかどうかは分かりませんけどね(^_^;)ゝ
左京のスーツ姿、カッコいいでしょ!!
久し振りに(何十年ぶり?ww)に着てもらったけど、いやぁ~似合うっ!!
ワタシは白衣も好きですが、どっちかというとスーツフェチで・・・(*^▽^*)ゞ
ネクタイの似合う男が好きなんですよぉっ!!!
もう、左京にスーツ着せただけでワクワクドキドキですっ(≧∇≦)
左京はね~・・・絶対長生きする気ですよ。
死の花も持ってるし、生命の果実もいくつも持ってます!!(宗太の畑から拝借したらしいです・・・)
いつまでも幸せに暮らして欲しいなぁ(^・^)
まことんさん、こんばんは!
返信削除あら。こちらは笑っていただいて、ありがとうございます!!
なんか、対決らしい対決にならなかったわ(^_^;)ゝ
だって、左京とパパだもん。
ま、でも、見つめ合っちゃったら、チュウしなきゃ気がすまない二人なんで!!
パパ、呆れてますよね~ww
やっぱり、パパと一緒だと楽しいわ・・・。
なんか表情豊かでさ。
こんなパパから、よくも橘花みたいな無表情で口数の少ない子が生まれたもんだわ(;^_^A
ほんのちょっとの間ですが、パパには橘花と二人で過ごす時間を作ってあげました。
離れてても通じ合ってる父娘だけど、やっぱり側にいて、たわいもない話したり、買い物行ったりしたいんですよ。
左京には我慢させます(笑)
・・・いや、このオトコ、我慢しないです(^-^;)
スーツ、カッコいいでしょ~っ!!
左京に着せるこれだけのために、EAストアで買っちゃったよ!!
政治家辞めてから、わざとラフな格好ばっかりさせてたけど、やっぱり似合う・・・。
昔っから似合ってたもんなぁ。ネクタイ。
こういうビシッとしたスーツは、左京が一番似合うと思うんですよ。
と、いうか左京しか似合わないですね。
ええ・・・Naonさんあてのコメントにも書きましたが・・・スーツフェチなんです。
カッコよくスーツ着こなしてる男の人見るだけで、クラっときます。
こう・・・ネクタイを、グッと締める手つきとか、ポケットに手を突っ込んで斜に構えたりする仕草とか、指示棒持ってプレゼンする姿とか・・・たまらんですっ!!
・・・ってなんの話しでしたっけ??
ユズさん(*´∇`)o。゜:.・+ オハヨォォ・.:゜。o(´∇`*)
返信削除あ~~ウルウルしましたぁ~
とってもステキな親子と愛する二人・・。
「橘花の手を離さないでやってくれ。最期の時まで、傍にいて、微笑んでやってくれ。」
この言葉は親が精一杯の愛情を込めた言葉ですよね。
自分が寿命からいくと先に死ぬ。
後に残った大切な娘を看取ることが出来ない
親の辛さ・・だから結婚する人に託したいっ!
でも・・同じ位の年齢・・う~むっってなりますよそりゃぁ!
パパ、よく決心してくれましたね~
えらいです、本当に偉いっ!
ぽよ~んはそれがどれくらい出来るのでしょうか・・
って考えさせられました。
ちゃんと親の威厳を保ちつつ存在感を出しつつ
二人の間を見守りつついい距離感で入れる
本当にステキな対応でした、パパだ~いすきw
スーツ・・いいですねっ!
ぽよ~んも仕事姿はやはり男の人のスーツですね。
キリっとしていて清潔感があって
しかもセンスがよければもーたまりませんww
背中や肩&胸が、がっしりしてそうならなおさらですw
飛びついて腕組みするのだ~い好きでした(〃ω〃)
遠い目・・・w
ぽよ~んさん、おはよぉ!!
返信削除いい親子ですよね~橘花と圭介パパって!
たった一人の娘なんだけど、自分は仕事であちこちに行ってて、なかなか一緒に長くいられる時間が取れなかった。
でも、娘はしっかり成長して大人になって・・・
パパとしては、まだまだこのままで、橘花と二人、そういう関係を保ちたかったんですよ。
なのにっ!
左京が現れて、橘花をさらって行こうとしてるって知って・・・寂しくないわけないですよね。
でも、例え橘花が自分から離れていっても、橘花はずっと変わらずにそのままでいて欲しい・・・左京は、そのままの橘花でいさせてくれる、唯一のオトコだ、って思って、だから精一杯の餞の言葉を贈ったんです。
パパだって、左京が橘花より長く生きられるなんて思ってません。
なんせ自分と変わらない年なんですから。
でも、そんな左京が、それを分かってて、『橘花より長生きする』って言ってくれたことが、驚きでもあったけど、嬉しくって(^-^)
これなら大丈夫!橘花を見守ってくれるし、自分との関係も壊さずにいてくれる、って安心したんですよね~。
スーツ、好き?
いいですよね~(*^-^)人
そうそう!肩のラインと背中がポイントっ(≧▽≦)/
そして、手の動きが流麗なら、なおよしっ!!
スーツの似合う男は最高です!!
ふふっ。仕事帰りにデートとか・・・いいですよね~。