ノスタルジア

「昨日、男共はワニ釣れたかな～。」

橘花、ぐっすり眠って気持ちよく朝風呂です。
増設したバスルームから、スフィンクスが見えるかと思ったんですが・・・バスタブの向きを逆にしないと、ちゃんと見えないみたいです。
ところで、ワニ釣り勝負は、二人とも二匹ずつ釣って、引き分けだった様子です。

「橘花ちゃん、おはよ！今日の夜には帰るけど、今日はどうする？」
「ギルにお土産買いに、市場に行こうと思って。」

「一緒に行こうか？」
「ついてきてくれるの？アドベンチャーは？」
「今日はのんびり過ごそうと思ってたからさ。いいよー。」

そんなわけで市場にやってきました。
付き添いの左京は、早速ヘビ使い（笑）
「なんか面白そうなもの、売ってないかな～。」

「コンニチハー。友達にお土産なんだけど、なんか面白いモノない？」
「ふむ・・・井戸のかけらなんかどうだい？」
「えー・・・。あ、そのレジの横の置物は？」

「こいつは非売品だよ。」
「んー。可愛いのに。」
「じゃ、サルコファガスのかけらなんてどうだい？」

かけらしか売ってないんですか・・・ここは・・・。

かけらなら探検でいっぱい入手しましたので、ケンスパを1台買いました。
みんなで乗り回せばいいしね。
「さて！そろそろ空港に向かうぞ！ツイン・ブルックの天気はどうかな？」
「なんか名残惜しいなぁ。」
「また来ればいいじゃんか。」

たっぷり遊びましたのでね。
また日常生活に戻りましょう。

「おー。懐かしの我が街～♪」
「天気、いいなー。」

8日間の長旅からようやく帰還です。

アドベンチャーから戻ると、なんでこんなにホッとするんでしょうか。
やっぱり普段住み暮らしている家の風景にノスタルジックな気持ちを感じてしまうんでしょうか。
「あ、そうだ、橘花ちゃん。エジプトで拾った宝石、あげるよ。」
「ギルにお土産にあげないの？」
「男に宝石やったってしょうがないだろ！」

それもそうですね。
いくつかありますので、橘花の部屋に飾ってもらいましょう。

「おーい！ギルー！ただいまー！」

「ギールー！いるのかー？」

「おっ！帰って来たか！おかえり！」

「留守番、サンキュ！」
「いやいや。楽しかったか？」

「ああ！おかげで楽しかったよ！」
「そりゃよかった！」
「留守中、なんかなかったか？」
「いや、なんも。」

「・・・あいつが毎日出入りするくらいで・・・。」

まぁ、メイドですから、毎日出入りはしますね・・・。
このおじさん、あんま仕事出来ないし、なんか・・・最初の頃より太ってませんか？

「エジプトで別荘買ってさ！プールも作ったんだぜ？次は一緒に行こう！」
「そっかー。いいなぁ。行きたいなぁ。」

左京、とっても嬉しそう。

「お前も冒険とかしたわけ？」
「もちろん！」

「ピラミッドの中でミイラに遭ってさー。ま、ミイラには逃げられちゃったけど、火の吹き出る罠とか、隠し扉とか、そりゃもうお祭り騒ぎだったぜ！」
「ふーん・・・。（こいつ・・・なんか元気ないな・・・）」

だって・・・
「また明日っから仕事・・・か。ヤだなー・・・。」

そんなことを考えているのですから。

「さーて。洗濯、洗濯！」

そう言えばエジプトの別荘には、洗濯機を置きませんでした。

「あー。楽しかった！またみんなで行けたらいいなー。ダニエル、また出張、ないかな？」

いい思い出になりましたね！
機会があれば、きっとまた行けるでしょう。

そんなわけで、エジプト編、終了です！