「1匹だけ・・・。」

「ねー、橘花。探すの手伝ってよー。」
「じゃ、ツイン・ブルックに戻ったらステーキおごってね。」
「え~・・・。」

「ま、ステーキくらいいいか。そんじゃ、れっつらごー!」
「(れっつらごー?)」

今日は、コガネムシ探しを橘花にも手伝って貰うことにしました。
滞在期間は1週間なんですが、なかなか見つからないのです。
「う~ん・・・ここいら辺にはいないかなぁ・・・。」

「ダニエル、その足元にいるの・・・なに?」
「ん~?」

いました。いました!
「おっ!コガネムシっ!!コガネムシーはー金持ちだ~♪」

「金蔵建ーてた蔵建てたー♪」
「・・・ね、その歌・・・しゃっちが歌わないとダメなの?」
「気分だよ!気分!!」

歌ったらコガネムシがおとなしく捕まってくれるような気がするので・・・。
「ほらほらっ!こっちも!コガネムシーはー・・・♪」

歌った甲斐あってか、コガネムシ、必要数まであと1匹。
「海はいいなぁ・・・。♪Fly me to the moon and let me play among the stars♪・・・なーんてね。」

随分遠くまで石拾いに来た左京、こちらも歌ってますが、さすが、ダニエルとは趣きが違います。
ダニエルに付き合って行った、コガネムシ探しから戻ると、宗太が駆け寄ってきました。
「橘花さん!どこ行ってたの?」
「ダニエルと虫探し。元々これが目的だったんだよねー。」

「ねー。観光地巡りの続きは?一緒に行きたいよ!」
「んー・・・今日はもう疲れちゃったな。明日にする。」

「だったら市場だけでも行こうよ。近いからいいでしょ?」
「そうねー。そのくらいならいいかなー・・・。」
「やったっ!」

宗太はどこにも出掛けていないので、体力余ってました。
市場に行くと、いつの間にか戻ってきてた左京が、ジュース飲んでました。
「ずいぶん遠くまで行ったからまずは糖分だな。」

「あ。左京!今日はどこまで行ったの?」
「うん。海のほうまで行ってさー。走った、走った。」
「そうなんだー。」

左京はなぜかアドベンチャーに夢中になっていて、全然相手をしてくれなくって、橘花はちょっと寂しく思っています。
「でも・・・まだあと5日間もあるし、1回くらい一緒にどっかいけるよね。」

そうですね。期待しておきましょう!
「お!宗太!エジプトに来てまで本屋に入り浸るなよー。」
「だって、ツイン・ブルックには置いてない本がいっぱいあって楽しいよ?」
「そんなんより、メシ食いに行こ!」

そういえば・・・旅行中に、ダニエルに医学書を読ませようと思っていたのに、すっかり忘れていました。
「・・・で、ジャムパンなの?」
「ジャムパンの気分なんだよ。・・・な、本、買って帰れば?」
「うん。面白そうなのがあったら買って帰ろ。」

夜の帳が下りてまいりました。

「んー・・・せっかくみんなで来たんだし、どっかみんなで探検でもするかな・・・。」

左京もそんなことを考えていました。
せっかくエジプトまで来たんですから、4人で冒険したいですね。
「んっ。よしっ。みんなに相談してみよう!」

ピラミッドにでも行ってみるとしますか!
雑誌の表紙みたいでカッコいいのに、使いどころがなかったSSを1枚・・・。
もう1枚はトップ↑の画像にしてみました(^-^;)ゝ
なんだかんだ言いながら、結局長々とエジプト編になってます。
すっとばそうにも、プレイが進んでいませんので、(←まだエジプトにいる)レビューのネタが切れそうで・・・。
ところで、橘花が言ってる、「しゃっちが」という言葉ですが、標準語だと、「いちいち」かな?
でも、「しゃっちが」の方が自分的にしっくりくるので、そのまんま使いました。
ホントは、「しゃっちが歌わなん?」・・・が正確な方言ですけどねっ!
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