「あれ?お父さん・・・橘花さんとダニエルさんがいないよ?」

「・・・ったくあいつら・・・。ま、子供じゃないんだし、大丈夫だろ?」
「そうかなぁ・・・。」
「こうゆう時は探しに戻るより、先に進んだほうがいいよ。」

さほど広いダンジョンでもなさそうだし、来た道を戻りさえすれば出口に出られます。
来た道を覚えていれば・・・の話ですが。
「とにかく宝箱開けちゃおうぜ。」
「そうね。左京は慣れてるから大丈夫だろうし・・・。」

こちらも、探すよりまずは宝箱を開けてしまおうとその場にとどまりました。
「ここは何が入ってんのかなー?」
「それ・・・開けて大丈夫なの?」

橘花の制止も聞かず、覗き込んだダニエルでしたが、
「・・・。」

「・・・俺・・・見ちゃいけないもん見たかも・・・。」

「み・・・見てないよー。」
「みーたーなー。うがー。」

ミイラ出てきちゃいましたよ!絶体絶命!?
「宗太、その井戸はどっかに繋がってた?」
「いいや!なんにもなかったよ!冷たーいっ!」

「やっぱり向こうの階段かなぁ。」
「橘花さん・・・大丈夫かなぁ・・・。」
「ん?」

「おっと。やっぱりこっちだったか!」

「お父さん・・・ボクたち、迷ってないよね?」
「何言ってんだ!迷ってるわけないじゃないか!・・・うーん・・・数が足りないなぁ・・・。」

左京は目当ての炎の果実を見つけましたが、ちょっと数が足りません。
なので、更に奥に進んでいきました。
こちらは、ミイラを眠りから呼び覚ましてしまったダニエル。
「ダニエル・・・なんか・・・変なのがいる・・・。」
「変なのって・・・?」

やっとミイラの存在に気付いたダニエル。
「ぐわぁぁぁっ!こっち来んなーーっ!!・・・あれ?」

しかし、ミイラはダニエルの側を素通りして、橘花に向かっていきました。
「えっ?ワタシ?」
「ききき橘花!俺がやっつけてやるからっ!」

頼もしい!
「・・・と思ったけどやめた!橘花!逃げるぞっ!」

「えー。やっつけちゃおうよー。」
「ダメダメっ!呪われたらどうすんだよ!ここは逃げるが勝ちだよ!!」

「俺、もっと鍛えて、次はやっつけてやるからさ!」
「ホント?大丈夫??またエジプト、来る?」
「来ようよ!楽しいじゃん!」

勝手なこと言ってらぁ・・・とミイラもあきれていますね。
(ミイラの動きが見たかったので、わざと壁を下げてます。)
「えーっと・・・ここから来たよな?」
「そうだったっけ?なんか眠くなってきちゃったなぁ。」
「たぶんもうちょっとで出られるから我慢だよー。」

元来た道を戻ろうとしていますが・・・
「あ・・・なんか違う・・・。こんなとこ来たことない・・・。」
「うーん・・・確かに。見たことない場所っぽい・・・。」

本格的に迷ったのかもしれません。
一方、着々と探索を続ける左京と宗太です。
「えいやっ!!」

燃え盛る火の罠も気合で渡ります。
「よっ・・・と。」
「こいつを動かせば、次の扉が開くはずだ!」

「ほら!見つけたぞ!!」
「わ。すごい。」

炎の果実がたくさん実っている場所に到達することが出来ました。
ここで収穫して、必要数確保出来ました!
「どこなんだよ~ここ~っ。めそめそ・・・。」
「ね、この井戸、どっかに繋がってないのかな?ワタシ、潜ってみるね!」
「え~・・・。とんでもないトコに繋がってたらどうすんだよー。」

ダニエルの心配をよそに、
ちゃぷん。

橘花は井戸に飛び込んでしまいました。
な・・・長いのでもう一回続きます・・・。
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