「橘花ー。お前、最近、全然遊んでくれないのなー。」
「仕事、忙しいもん。ダニエルだってそうでしょ?」
「あんなに氷ばっかり彫刻してどうすんの?溶けちゃって勿体無いじゃん。どうせなら木とか石とかでやればいいのに。」
「分かんない。彫刻家のサガよ。」
「宗太が、溶けない氷の彫像の謎、知りたがってたけど・・・それ、なんか関係あんの?」
「は?知らないよ。氷なんだから溶けるの当たり前じゃん。」
どうもやはり、いつもの橘花とはちょっと様子が違います。
「あれー?左京、なんか浮かない顔してー。どしたのー?」
「うん・・・。」
左京は左京で、橘花を責めたてたことを思い悩んでいるようでした。
橘花がウソをついているとは思えなかったし、知らない、というのは本当なのでしょう。
けれど、それなら逆に疑問は大きくなるばかり。
「いや・・・あのさぁ・・・。俺、なんか余計なこと言っちゃったみたいで、橘花ちゃん、元気ないんだよ。」
「なぁーに?ケンカ?」
「そんなんじゃないさ!でも・・・悪いけどロッタちゃん、橘花ちゃんを元気付けてやってくんないかな?」
「あたし?」
「そう。こういうことって、女の子同士の方がいいと思うから・・・。」
「あー。そういうことなら任せて!なんだかよくわかんないけど、橘花を元気付ければいいの?」
「うん。頼んだよ。」
「頼りにしてるから。」
「OK-。」
左京に頼まれて、橘花の慰め役を引き受けました。
「ねー、橘花。近くに新しいお店がオープンしたんだって!行ってみない?」
「んー・・・。あんまり気分、乗らない・・・。」
「そんなこと言わないでさー。あたしもストレス溜まってるし、発散しに行こうよ!」
「ロッタがストレス!?どうしたの!?」
「あたしだってストレス溜まるよー。ギルとなかなか遊べないしー。あいつ、健全だからさぁ。」
「ねっ。」
「うーん・・・。たまには・・・いっか。」
ロッタがこうまで言ってくれているのです。
断る手はありません。
「よしっ。じゃ、あたしの部屋、行ってて。用意してくっから。」
「ん?」
「用意って・・・?」
言われるがままに、ロッタの部屋で待っていると、
「お待たせ、お待たせ。」
「なーに?」
「服よ、服!!着替えなきゃ!用意してきたから!!」
「えー?これじゃダメなの?」
「だって今日は、思いっきり発散しに行くんだもん!!キレイな服着て、ばっちりメイクして行かなきゃ!」
「キレイな服って・・・。」
変身は女の子の醍醐味です。
街のサロンに行ってもよかったけれど、残念なことになるのが目に見えていますので・・・。
「これでどうだ!」
「げっ!」
「これはちょっとマズいっしょ?」
「なんでー?可愛いよっ♪」
「可愛い系は似合わないんだってば!」
「そんなことないのにー。」
「ね、他のないの?」
「んー・・・とっておきだったのにー。」
「じゃあー・・・これっ!」
「う・・・。」
「きゃははーっ!似合う~っ!」
「・・・ねぇ・・・せめて、レギンスはいてもいい・・・?」
「バッカねー!そんなのはいちゃ、ダメだってばー!」
「よーし・・・あたしもこれで!」
「・・・ロッタ、可愛いんだもん・・・。」
「あんたさー、自分が可愛くないとでも思ってんの?」
「可愛くないよ。」
「バッカねー。」
「そんな、バカバカって言わなくても・・・。」
「ま、いいや。左京に車、借りたから!これで行こ!」
「ねー。こんな昼間っからやってるの?」
「24時間開いてるらしいよ!」
二人がやってきたのは、街の中心地の端。
ジムやコインランドリーの並びの、ぽっかり開いた空間に・・・
こんな建物が建っていました。
「なにここ?お城?」
「きゃ。ステキ~♪白亜のお城~♡」
「ロッタって・・・少女趣味ね・・・。」
中は・・・
ホールになっていて、ダンスやドリンクを楽しめるようになっていました。
続きます⇒
・・・また、こんな適当な建物を・・・。
けど、ここには食べ物のレジも設置したし、ネクターも味わえるようにしてみました。
先述のエルディアブロ・バーとは対照的に、明るい感じにしよう!・・・と思ったら、こんなメルヘンチックな感じに・・・。
『ヴァイス・ベルク』とでも名づけましょうかね・・・。
こんにちわ!
返信削除すっごく素敵な家…。…じゃなくてお城!
そっか…ああやって作ればいいのか…。
屋根の所がお城っぽくて素敵…。
私も一度、お城を作った事があるんですが、屋根がどうにもね…。
フムフム…。いただきました♪
さて、物語は不思議な事になってますね。
いったいどういう事なのでしょうか?
全部橘花ちゃんの名義ですもんね。
一度しか会った事ないのに。
もしや橘花の出生に秘密が…!!!
とか色々と考えてしまいます(笑)
本当にどうなるんだろ…?
ダニエルのしょんぼりもなんか可愛い(笑)
橘花ちゃんに許して欲しくて必死なんだもん。
やっぱり橘花ちゃんとくっついて欲しいな~。
けど彼女は宋太君に左京の面影を重ねてドキっとしていましたね。
危ない危ない…。それから発展する恋もある…。
や~ん!ダニエル、まじヤバイよ!!!
頑張らねば!!!
又遊びに来ます(^.^)/~~~
追伸 私もタイトルには毎回泣かされています(笑)
まことんさん、こんばんはー!
返信削除お城ね・・・てきとーに作ったんですよぉ。
こんな感じかな~なんて思って。
左右対称の建物は、作るの楽だな~。
そう言えばEAストアでお城セットを買ってあったのに、まったく使わなかった・・・。
なくてもお城っぽい建物は出来るものですね~。
えへ。
まことんさん、さすが鋭い!!
そろそろ謎解きに入っていきます。
お察しの通りで、たいした謎ではないんですけど(^_^;)ゝ
ダニエルと宗太なんですが、今後、ちょっと波乱万丈になってしまうかもしれません。
この後の展開を考えるのが楽しくって♪
左京に似てる宗太の方に、今まではアドバンテージがあったんですけど、そろそろダニエルにも見せ場を作らなくっちゃ!
・・・って見せ場になるのかどうかは分かりませんけどね。
ほぼ、最後までストーリーが組み上がりましたので・・・というか、ラストシーンが頭の中に浮かんだので、そこまでどうやってつなげていくか考え中です。
このシリーズは、タイトルは出来るだけ日本語で、簡潔に、分かりやすく・・・って思ってつけてるんですけど、難しいなぁ。
記事書いた後に何度も読み返して、タイトルをつけたりしてるんですけど、どうにも思い浮かばないことが多くって・・・。
まことんさんのとこはいっつもいいタイトルがついてるなぁ、って感心してるんですよ!!
う~・・・見習いたい・・・。
明日は(もう今日ですけど・・・)お休みなので、まことんさんとこに行って、ゆっくり鑑賞します!!
おやすみなさい~(^-^)/