『今日で学校生活ともおさらばか。』
『・・・長かったなぁ・・・。仕組まれた自由に気付かずにあがいた日々も終わる・・・。』
いや、それ誰のフレーズ・・・。
なんだかちょっとアンニュイな主役をよそに、同居人たちは盛り上がっています。
ほんの少し招いたお客さんも、集まり始めました。
さぁ。パーティーの始まりです!
「宗太!おめでとう!」
「おめでとう!!」
「ありがとう!やっと大人の仲間入りだ!」
「・・・あれ?」
「わ!左京、そっくり!!」
・・・っていうか、昔の左京そっくりに成長してしまいました。
そして、主役そっちのけでケーキに群がるゲストたち。ケーキの吸引力はすごい!
あっという間になくなってしまいました。
「やっぱパーティーは楽しいや!ドリンクはこのくらいで足りるかな?」
「へへっ。宗太のヤツ、昔の俺にそっくりだ!・・・ま、性格は全然違うけどな~。」
左京、宗太の成長が嬉しいみたいで、一人、にやけていました。
それから、橘花の服に目を留めて、話しかけます。
「橘花ちゃん!その服、可愛いじゃん!」
「そっかな?あんまりこういうの似合わなくって。」
「そんなことないさ!宗太も喜ぶと思うよ?」
「そ・・・そう?」
左京に褒められると、なんだかウキウキしてしまいます。
お世辞であっても嬉しいものです。
「あ~。ケーキだけじゃ物足りないよなー。これ、うまそー。・・・ん?」
左京と橘花がずいぶん親密に会話しているのを見て、なんだか輪に入っていけないと思ってしまったダニエル。
「・・・仲よさそ・・・。俺、邪魔かも・・・。」
左京に言われて、ちょっとおしゃれしている橘花がやけに可愛く見えて、そして左京と仲よさげに話している橘花の顔がまぶしくて、間に割って入れないような雰囲気だったんです。
やがてパーティーも終盤。左京がギターを弾いてまだまだ盛り上げます。
「宗太!あんた、やっぱり男前ねー。口説いちゃおっかな~。」
「ギルさんに怒られちゃうよ。」
大人になった途端、ロッタの誘惑根性が放っておかない様子で、早速口説いています。
そんなロッタですが、客が帰った後、左京のギターに合わせて、ギルと踊りまくっていました。
「お前、さっき坊ちゃん口説いてただろう。」
「なんのこと~?」
「とぼけても無駄だ。」
「きゃあ!ギル、うっまーい!!」
「ごまかしてもダメだ。誰でもかれでも口説くのはよせ。」
「ん~・・・イイオトコ見たら、自然に身体が動いちゃうんだよねー。」
「いい加減にしないと別れるぞ。」
「それはイヤー。」
「その性格、直せ。俺は寝る。」
「もー・・・。本気なのはギルだけなのにー。」
要は、ギルは妬いているんです。
ロッタにしてみれば、ギル以外のオトコを口説くのは挨拶みたいなものなのですが、理解してもらえないみたいです。
「あ、ねぇ。橘花どこ行った?」
「さぁ。上じゃない?ね、ダニエル、踊らない?」
「勘弁してくれー。」
疲れ知らずのロッタ。
二階では、橘花が宗太にお祝いを言っていました。
「宗太くん、卒業、おめでと。」
「ありがとう。あー。やっと教室の人ごみから解放されたよ。」
「ふふっ。」
「その服、可愛いね!似合ってるよ。」
「そう?ワタシがめかしこむのも変だけどね。」
「いいじゃん!デートに誘いたくなっちゃうな。」
「何言ってるのよ。」
「ホントだよ?可愛い。」
「やーだ。宗太くんったら急に大人っぽくなっちゃって。」
「大人だよ?ほら、背も伸びただろ?」
「あ・・・。」
・・・と、そこへダニエルが・・・。
「橘花・・・あ・・・。」
ちく、と胸が痛みました。
「お前、いつまでも橘花に甘えるなよ。」
「何言ってんの。ダニエル。卒業のお祝いしてただけじゃない。」
「いや・・・急に抱きついたりしてゴメンね?ダニエルさんの言うとおりだ。もう子供じゃないんだし。ビックリした?」
「ううん・・・。(大人の・・・オトコの人の匂いがした・・・。)」
「そうだ!宗太くん、まだ就職しないんでしょ?また美術館でも行く?」
「うん。それ、いいね!」
『なんだよ・・・就職しないって・・・。ニートじゃんか・・・。』
『なんだよ・・・。親子して橘花にベタベタして・・・。・・・あれ?・・・俺・・・イライラしてる?・・・これって・・・。』
ようやくはっきり気付いたようです。
このぐるぐるした感情が嫉妬だということに。
こうして、卒業パーティーの夜は更けていきます。
たぶんこのレビューでは最初で最後のシムの成長です。
成長した宗太、左京と瓜二つ!⇒この辺りを参照
マスコンで、髪型の遺伝は解除してたはずなんですが・・・(^_^;A)
しかも、左京のパジャマとおんなじTシャツ着てるし。
以蔵と左京はあんまり似てると思わなかったんですけど、左京と宗太は、一目で親子って分かるわ。
この遺伝子は、ちょっと残したいなぁ。
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