「ねぇー、ギルはツイン・ブルック生まれ?」
「いや。違うよ。なんで?」
「ちょっと気になることあって・・・。この街が出来た時って、どんなんだったのかなぁ、って。」
「いずれ開拓時代の話だろう。ネイティブがいたかもな。」
「へー。」
なんだか気になりだしたら、気になって仕方ありません。
「図書館、行ってみるか!」
図書館ならいろいろと文献が揃っているでしょう。
「えーっと・・・。ここは違うみたい・・・。歴史の本ってどこにあるのかなぁ。」
「こっちかな?」
図書館の二階、奥まった場所に、古そうな本が集められていました。
「わ・・・古い本ばっかり・・・。」
「んん~っと・・・『ツイン・ブルックの成り立ち』か・・・。」
その棚には、ツイン・ブルックに関する文献がぎっしり詰まっています。
その中から適当な一冊を選び出しました。
「あんまり分厚いのだと読みきれないからなー・・・。」
「この中に・・・チャールズ・クレメンタインのことが書いてあるかも・・・。」
読み進めているうちに・・・ようやくチャールズ・クレメンタインの名前を見つけました。
「ふぅん・・・チャールズ・クレメンタインは、東部から入植し、小さな集落を形成した・・・か。」
「この人が・・・」
「チャールズ・クレメンタイン・・・。」
「水はけの悪い湿地帯に囲まれた荒野で、上流から二本の小川が緩やかに流れ込み、溜池を形成している。その為、『ツイン・ブルック』の名がついた・・・っと。なるほど・・・。」
それから・・・その本を最後まで読んでみましたが、
「あれだけ!?なんであれだけしか載ってないの!?」
チャールズ・クレメンタインの名前は、たった一回出てきただけ。
彼に関する記述は、ほんの数行だけ。
街を作った人のはずなのに、どんな人物だったのか、何を成し遂げたのか、一切記述がなかったのです。
「薄っぺらい本だったからかなぁ・・・。あ。なるほど。二本の河から水が流れ込んでる・・・。」
この街に来てからしばらく経ちましたが、街の中心地ばかり見ていて、どんな場所があるのか、橘花はほとんど知りません。
「もっと向こうで見てみよう。」
この辺りまで来ると、なんだか人もまばらで、ちょっと寂しい感じがします。
「さっき、あそこから見てたのよね。」
「じゃ、こっち?」
チャールズ・クレメンタインが見た光景は、どんなものだったのでしょうか・・・。
「橘花ー。俺、日勤に変わったんだぜ?」
「へー。」
「今日、どこ行ってたの?(だからこの距離感はなんなんだ・・・。)」
「宇宙の果て!」
「は?宇宙の・・・?」
「テレビ、テレビ!ほら!宇宙飛行士のドキュメンタリーだよ?」
「ああ・・・テレビね・・・。(俺の話聞いてないんだもんなー・・・)」
あれから更にあちこち回りましたが、現代の光景を眺めても、チャールズの正体には迫れません。
帰ってきて、ぼんやりテレビを見て過ごしていました。
「あっ!すっごーい!ほらぁ~。」
「(宇宙の果てより・・・。)」
『遠い気がすんだよなぁ~・・・。』
せっかくこないだデートしたのにこの始末です。
ちっとも距離が縮まらないのはどうしてだろうか・・・と切ないダニエルです。
ツイン・ブルックって、なんで『ツイン・ブルック』なんだろう、って考えてみました。
最初は、「双子岩」かと思ったんですが、BLOCKじゃなくって、BROOKでした(^_^;A)
日本人ってやぁーね(笑)
ところで、ワタシは白衣フェチなので、ダニエルの白衣姿に萌え萌えです♡
シムの職業って、白衣が制服になるの、多くないですか?
以蔵の時も、萌えたなぁ(笑)
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