どうして道路を渡るの?

ようこそ、いらっしゃいませ!

こちらでは、EAのTHE SIMS 3での擬似日常をだらだらと綴っています。

*改めてごあいさつ*

長きにわたり、放置していてすみませんでした。

いつかは戻ってくる、と決めていたので、
移転や閉鎖もせず、けどいつの間にか2年半も経っていました。

やっと戻ってこれましたので、イチから出直します。

「君がいた世界」は、未完のまま終了です。
また、別館は閲覧できない状態にしています。

本当に、長い間留守にして、申し訳ありませんでした。

お気に入りリンクの整理、やっとしました。
リンク切れサイト様もいくつかあって、
2年半と言うのは長かったな・・・と改めて実感しています。

~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

主役ふたり、やっと揃いました。

Calico Capriccioso
第2話 新しい出会いとか再会とか

最終更新日 2015.04.03

木曜日, 9月 30, 2010

フロンティア

「橘花、おはよ!ね、こないだ言ってたさぁー・・・。」
「ん?」

「おごってあげるからどっか行こう、って話し!」
「ああ!」
「今日は?どう?」

「いいよー。でも・・・先に委託販売所行かなきゃなんないから、公園で待ってて。」
「それ、時間かかる?一緒に行こうか?」
「すぐ済むから。」

約束通り、休みの日に、まんまと橘花を誘い出すことに成功しました。
家の中では、誰かがいるし、平日は仕事が忙しく、なかなか橘花と二人になることが出来ません。
久しぶりに二人っきりで時間を過ごすことが出来るので、ダニエル、うきうきしています。

「お待たせ!」
「あっ!ちょっと待って!もうちょっとで詰むから・・・。」

なのに、公園でチェスの練習を始めてしまって、ハマってしまったダニエル。
「んもー。ワタシ、お腹減っちゃったよ・・・。」
「んー・・・これがこう来て・・・あれ・・・?」

・・・と、側を通りかかったフランシスに気付いたダニエルです。
「今の・・・兄ちゃん!」
「え?ダニエルのお兄さん?」
「兄ちゃん!!」

久しぶりに、兄・フランシスに会ったダニエルです。
「兄ちゃん!久しぶり!元気してた?」
「ああ。お前も元気そうだな。」

久しぶりなので話しも弾みます。
ほったらかされた橘花は、どこぞから電話がかかってきて、おしゃべりし始めてしまいました。
「ね。ちゃんと食べてる?今、どこにいるの?」
「ふむ。結婚してな。子供も出来たんだ。」
「えっ・・・それ・・・早くない・・・?」

「うーむ・・・手っ取り早く言えば出来婚というヤツだ。」
「なんだ・・・付き合ってる人、いたんだ。」
「ま、妻は資産家なのでな!お前は・・・あの子と付き合ってんのか?」
「んー・・・そういうんじゃないんだけど・・・。」
「あの子に悪いから、もう行くよ。今度、家に遊びに来てくれ。」
「行くよ!絶対!!」

フランシスが気を利かせてくれたので、ようやく食事に行くことにしました。

やってきたのはビストロですが、そこで、思いもかけず、『大食い大会』が開催されていたので、いちもにもなく参加します!

「あ~お腹いっぱい!よかったね!ご飯代浮いて。」
「んー・・・ラッキーだったな。」

「でもさー。それじゃ俺がおごったことにならないよ。」
「いいじゃん、別に。そんなに無駄遣いすることないでしょ?」

「こう見えても、結構稼いでるんだぜ?」
「お医者さんって儲かるの?」
「だいぶ実入りがよくなってきたんだ!」

「メス捌きも華麗なもんだぜ?今度見せてやるよ!」
「・・・メス捌きは別に見たくないけど・・・。」

「でも、ダニエルってお医者に向いてたんだね。最初はそうは見えなかったけど。」
「最初は見えなかったってなんだよ・・・。」
「褒めてんだよ?」
「うん?」
「名医になる日も近いんじゃない?」

褒められたと知って、ちょっと照れくさくなってしまいました。
「あ・・・あのさ・・・。」
「なーに?」
「このまんま帰るのもなんだし・・・。腹ごなしに散歩でもしていかない?」
「そうだねー。」

まだ日が暮れるまで間がありますので、水辺を散歩することにしましょう。

「ここって・・・海じゃないよね?」
「うん。海に流れ込む一歩手前。水深は浅いんだ。」

「泳げる?」
「あんま水はキレイじゃないけど、泳げるよ!ガキの頃はたまーに泳いだな~。」

「ダニエルはツイン・ブルック生まれ?」
「そうだよ。そんなに都会じゃないけどさ。うんと昔は、湿地帯が広がってて、とても人が住めた街じゃなかったんだって。」
「へぇ。」

「今でも湿地帯は残ってるけど、100年以上かかってここまで街が発展したんだよ。」
「ふぅん。」
「そんなに歴史のある街じゃないけど、なんでも昔はさ、芸術が盛んだった時代もあったみたいだけど。」
「どのくらい昔の話?」
「150年くらいかなぁ。」

「その頃、どんなんだったんだろうね。」
「見当もつかないや。」

話し込んでいるうちに日が暮れました。
なんだかロマンチックな雰囲気にはならないんですが、橘花とこんなに長い時間を過ごせて、幸せな気分になったダニエルでした。





チェスは「詰む」とか言わないんでしょうか?

二人っきりになっても、ちっともロマンチックなムードにならない二人。
まだ早いか。

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