「んん~っ。今日も暑いなぁ。」
でもエジプトは湿度が低いので、さほど汗はかきません。
昼夜の寒暖差が激しいですけどね。(実体験)
「橘花!橘花!おはよう!!」
「朝から元気ねー。」
ダニエルですが、地元の人と鬼ごっこしてしまったらしく、鬼ごっこの呪いにかかってしまいました。
どこに行くにも猛ダッシュです。
「そうだ。コガネムシ、見つけたの?」
「いや、まだ。今から探しに行ってくるよ!」
そう言って、猛ダッシュで行ってしまいました。
「左京もなんか探しに行っちゃったし・・・ワタシもお手軽なアドベンチャーでも引き受けてみようかなぁ。」
そんなわけで、橘花も墓巡りの依頼を引き受けました。
お手軽といえばお手軽ですね!
「でも、一人で行くのも・・・。」
「あ、橘花さん、おはよ。」
「あ!ねぇ、宗太くん。今日はなんか予定ある?」
「別にないよ?市場行ってご飯食べて、ぶらぶらしようかなー・・・って。なに?どっか行くの?付き合うよ?」
「ホント?あのね、ピラミッド行ってスフィンクス行ってカルナック神殿行って・・・。」
「なんだ!観光コース巡りじゃん!行く、行く!!面白そう!」
「よかった!」
宗太が断るはずありませんね。
用意を整えて、出発です!
その頃ダニエルは、
「・・・見つからない・・・。どこにいるんだ?コガネムシって・・・。」
少なくとも街中にはいないと思いますよ・・・。
その頃の左京。
「おっ!ヘビ出てきたーーっ!!」
ヒマがあればヘビ使い。
まだまだレベルは低いですが、楽しそうです。
ピラミッド・スフィンクスと回って、カルナック神殿にやってきた橘花と宗太。
建物はほとんどなく、朽ち果てた遺跡ですが、
「こんなとこに階段あるよ?」
「橘花さん、大丈夫?」
「わ!ちょっぴり探検気分!!」
「宝箱あるよ?」
「ホントだ!!わぁ!!」
「ここにも宝物!!」
さほど価値のある宝物ではないのですが、コインも落ちていて、二人ともほっくほくです。
外に出てみると、夕闇がせまっていました。
「なんか・・・楽しいな。やっぱり連れてきてもらってよかった。」
「そうね。」
「(すごい・・・なんて・・・空の色だ・・・。)」
「あのさ、橘花さん。あの・・・。」
「なぁに?どうしたの?」
「ん~・・・。」
『好きだ』という言葉を、宗太はぐっと飲み込みました。
「・・・なんでもない。お腹減った。」
「そうね!暗くなってきちゃったし、帰ろっか!」
気付いてもらわなきゃダメだ、と思って、告白の言葉は胸の奥にしまいこみました。
つい・・・空の色のせいで自分の気持ちを言ってしまいそうになったけれど、今の心地よい関係が壊れるのもイヤだったんです。
そんなこととは露知らず、ようやくコガネムシを見つけたダニエル。
「コガネムシーはー金持ちだ~♪」
「金蔵建ーてた♪」
「蔵建てた~♪・・・あれ?この続き・・・なんだっけ?」
「うぉーーっ!思い出せんっ!!」
「・・・とかやってる間に残りのに逃げられたーーっ!!」
・・・1匹捕まえたので、ぼちぼちいきましょう。
「橘花さん!好きだーーーっ!!」←宗太、心の叫び(笑)
・・・いやいや、そうじゃなくって、ここに行くように指示したら、こんなポーズ。
『黄昏時』という言葉より、『逢魔が時』という言葉が好きです♪
コガネムシの唄は、ほんのちょっと続きがあるんですが、ダニエルが思い出せないようなのでそのままにしときましょう(^-^;)
何匹かいるのに、1箇所で1匹しか取れないのは仕様ですかね?
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