「うふ。嬉しい・・・。」

「よしっ!立派な子を産むわ!」

新米ママの決意。
目覚めた左京に、早速報告します。
「左京!聞いて!私、赤ちゃん出来たわ!」

「あっそ。」
「え・・・。」

そう。左京は「子供嫌い」。
喜ぶはずがないんです。(だったら「赤ちゃんを作る」コマンドもなければいいのに・・・)
「左京・・・嬉しくないの・・・?」
「俺、イヤなんだよね。子供。君一人でちゃんと面倒見てくれよ?」

「・・・わかってるわよ・・・。」

マルゴさん、寂しそう・・・。
以蔵は今日は、お父さんを訪ねてきました。
「や、お父さん、元気してた?」
「ようこそ!」

もちろんヒイナさんも一緒です。
「お義父さん、左京の結婚式の時はありがとうございました。」

「いや~・・・私も結婚したくなっちゃったよ!」

「ヒイナさん・・・どうだね?私と第二の人生を・・・。」
「えー。」

「お父さん、妙な冗談は止めてくれ。」
「以蔵・・・助けて・・・。」
「ちっ・・・。」

三人で和気藹々とお喋りしたりしてたんですが、

以蔵がトイレに行った隙に、またしてもヒイナさんを口説く親父・・・。
「お義父さん、旅行の写真を飾ろうと思うんですけど・・・。」
「写真より、私ゃ、ヒイナさんを花瓶に入れて飾りたいなぁ。」

「どうかね?」
「げー。」

ヒイナさん、本っ当にイヤそうな顔・・・。

以蔵以外の男の人に口説かれても、気付かないか、嫌がるかどっちか。ある意味すごいです。
「お父さんっ!ヒイナ口説いたって無駄だから!それより・・・。」
「ん?」

あ・・・

そう。
昨夜、電話で、以蔵のお父さんが長くないことを知って、二人で会いに来たんです。
「お・・・父さん・・・?」

「お義父さんっ!!」

出た!シニガミ!!

「こ・・・これが・・・シニガミ・・・!」

さすがのヒイナさんも、初めて見るシニガミにビックリして、固まってます。
実はプレイヤー、シムさんが寿命で亡くなるところを見るのは初めてです。
今までプレイしてたデータで、感電死、焼死、餓死は眼にしたことがありますが、プレイヤーがアホな操作をしたのが原因での死亡でした。
以蔵とヒイナさんでプレイを始める前に使っていたPCのスペックが低すぎて、長時間のプレイや大家族でのプレイにPCが耐えられず、また、パッチのバグなどで、すべて中途半端で終わっていたんです。
なので、こうやって操作シムに関わりのある人物が亡くなるのを見て、かなりビビリました。
「お父さん、透けちゃってる・・・。」

「そろそろお別れはいいかね?」
「いや・・・」

「最期にヒイナさんを抱きたいんだが・・・」

「ダメに決まっとるだろうがっ!」
「ああっ!!」

お父さん・・・連れて行かれてしまいました・・・。
家に帰って、悲しみを分かち合う二人・・・。
「ヒイナ・・・。お父さんが・・・。」
「うん・・・。」

「以蔵・・・ワタシも泣いていい・・・?」

「当たり前じゃないか!ヒイナ・・・よしよし・・・。」

「シニガミ、怖かった・・・。」
「幽霊・・・コワイ・・・。」

二人ともベッドに入ってもうなされていました。
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