どうして道路を渡るの?

ようこそ、いらっしゃいませ!

こちらでは、EAのTHE SIMS 3での擬似日常をだらだらと綴っています。

*改めてごあいさつ*

長きにわたり、放置していてすみませんでした。

いつかは戻ってくる、と決めていたので、
移転や閉鎖もせず、けどいつの間にか2年半も経っていました。

やっと戻ってこれましたので、イチから出直します。

「君がいた世界」は、未完のまま終了です。
また、別館は閲覧できない状態にしています。

本当に、長い間留守にして、申し訳ありませんでした。

お気に入りリンクの整理、やっとしました。
リンク切れサイト様もいくつかあって、
2年半と言うのは長かったな・・・と改めて実感しています。

~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

主役ふたり、やっと揃いました。

Calico Capriccioso
第2話 新しい出会いとか再会とか

最終更新日 2015.04.03

木曜日, 1月 20, 2011

旅立ちの日

「あれ?パパ、出掛けるの?」
「出版社に呼び出された。」

「終わったら電話するからさ、たまには外でメシでも食おうか。」

「ホント?やった!」
「たまには僕の不味い料理から解放されたいだろ?」

「パパの料理は別に不味くないよ。」
「そうか・・・?」
「ね、ついでに服でも買って?」
「なんでだよ。」


「はぁ・・・しょうがないな・・・。服も買ってやるか・・・。」

食事をしながら、橘花と話し、ツイン・ブルックに行くことを許可しようと思っていたのだ。
「しかし・・・なんだか嫁に出すような気分だぞ・・・?ま、エリックにはやらないけどな。」

一人娘が独り立ちするのを頼もしく思いながらも、圭介は一抹の寂しさを感じていた。
おまけに、エリックの筋書き通り、事が運んでいるのもなんだか腹立たしいのだ。

「出版社から呼び出しなら・・・また旅行に行くのかなぁ・・・。」

「だったらその前に、やっぱり許してもらわなくっちゃ。」

橘花も圭介と気持ちは同じ。
いざとなれば家出する覚悟ではいたものの、やはり許しを貰って、ツイン・ブルックに行きたい、と考えていた。
たった一人の肉親である父親の側を離れるのは不安だったが、それよりも、ツイン・ブルックに行けば、何かが待っている・・・そんな気がしてならなかった。

「パパ!お待たせー。」

電話を貰って、待ち合わせたレストランで落ち合った二人。
最初は二人とも黙って食事を口に運んでいたが、やがて圭介が切り出した。
「橘花。ちょっとしばらく外国に行くことになったんだ。」
「やっぱり?長いの?」
「そうだなぁ。今回はちょっと長くなりそうなんだ。」

今までも長い間家を空けることはあったが、橘花はまだ学生だったし、案外一人の時間も楽しんでいるようで、心配したことなどなかった。
けれど、今回ばかりは違う。
「ねぇ、パパ・・・。」
「やっぱりプロが作るワッフルはうまいや。」

「パパってば・・・。」
「・・・気をつけろよ。」

「留守中のこと?分かってるって・・・。」
「そうじゃなくて・・・行くんだろ?ツイン・ブルック。」

しかし、ここできちんと許可しておかなければ、橘花は本当に遠くに行ってしまう・・・。
そんな気がして圭介が出した答えだった。
「許して・・・くれるの?」
「留守中に家出されたらたまらんからな。」
「バレてた?」

「お前の考えてることなんかお見通しさ。」
「えへ。・・・パパ、ありがとう。」

圭介が外国に旅立つ同じ日に、橘花もツイン・ブルックへ行くことに決めた。
それまでの短い数日間、二人で街のあちこちに出掛け、何を話すでもなく一緒に時間を過ごした。
その間に圭介は、約束通りエリックに連絡しておいた。
エリックは迎えに行く、と言って聞かなかったが、橘花がツイン・ブルックの街に着くまでは姿を見せるな、と言い渡しておいた。
万に一つの確率で、橘花の気が変わる、ということもありえたからだ。

しかし、その日はついにやってきた。

「いい天気!幸先いいな~。」
「ん~っ。暑いと厄介だぞ?」

「お前、そんな色気のない格好でいいのか?左京に会いに行くんだろ?」
「ライブの時はめかしこんで行くもん。」
「そうか?」

「・・・ね、パパ。どうして最初、あんなに反対したの?」
「なんとなくだよ。」

「うそ!なんとなく、あんなに反対するわけないじゃん!」
「んー・・・そのうち分かるさっ。」

「そのうち?・・・ってどのくらい?」
「お前次第!・・・っていうか、ホントに気をつけろよ?知らない街なんだし。住むトコどうすんの。」
「向こう行って探す!」

「・・・ま、お前は僕の娘だから、間違ったことはしないって信じてるけどね。」
「なぁに?それっ。」

「橘花・・・元気で。自分の思った通りに生きるんだよ。」
「ふふっ。永遠の別れじゃないのよ?」

「永遠の別れだったら・・・パパ、泣いちゃうよ?」
「パパっ!苦しいってば!」

「ね、旅行から戻ったら、ツイン・ブルックに遊びに来てよ。」
「気が向いたらね。」
「もうっ。そんな言い方っ。」
「とにかく・・・お前は自分の意思に反することはしちゃダメだ。それだけは守ってくれよ?」

「分かった。約束する!」
「いい子だ。」

こうして橘花はツイン・ブルックへと旅立った。





「・・・と、いうわけ。」
「なるほど。反対された理由が、今、よーく分かったわ・・・。」

そして現在。
エリックがお膳立てしたとはいえ、橘花は彫刻家としての才能を開花させていた。
そして、チャールズの像を見事に作り上げたのだ。





やっと繋がりました!
とりあえずホッと一息(^-^;)ゝ
パパの性格と顔、本当に好きだぁー!
書いてて途中で切なくなってきちゃった。なぜか。

3 件のコメント:

  1. こんにちわ~♪

    いよいよ現在にやってきましたね!
    彼女の祖先の過去を知り、
    これから橘花がどんな風に生きていくのか楽しみです。
    又、彼女の恋の行方も見逃せないですね~♪

    パパ、私も好きですよ!
    なにげにオトボケが入ってるとこがいい!
    見れば見るほど本当の人間のように見えて来る。
    本当に素敵なパパです♪

    一緒に物語を作るって言う話、いつでも言って下さいね。
    その時には相談しましょう。
    どこにサイトを開設するかとか…色々。
    うん!楽しみだ!

    また遊びに来ます!続きを楽しみにしていますね♪

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  2. まことんさん、こんにちは~!

    今から仕事に行くので、お返事は帰ってからゆっくり書きますね!
    ごめんなさい~。

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  3. まことんさん、ただいまー!

    成長した橘花とパパの二人の生活、ちょっと楽しかったんですけど、旅立つ日が来てしまって、やっと現在に繋がりましたよ!
    ん~・・・長い過去話だったなぁ。
    橘花の恋かぁ。あはは。どうしよっかな~・・・とまだ悩み中なんですよ。
    最後はどうやって終わるか決めているので、そこまでどんな風に進めるかってトコですね。

    いやいや、パパ、ホントに好きなんですよ~。
    今までの登場人物の中で一番好きかも。
    ここで脇役だけで終わらせるのが本当にもったいないです。またどっかに出てくるかも?
    とりあえずしばらくは、橘花たちと一緒に生活させます。
    本当は数日のつもりだったけど、長い滞在になりそうだー(笑)

    共同サイト開設、なんだか考えただけで楽しいっ!
    どこのブログが使いやすいのかなぁ?
    ここはあんまりカスタマイズが利かないので・・・というか、詳しく調べようと思ったら英語を読み解かなきゃいけないんで、結構めんどうなんですよね~。

    まことんさんとの合作だったら、絶対画像が多くなるから、容量が大きいトコじゃないとダメだしなぁ。
    お話も、どんな感じにするか考えなくちゃ!
    現代?近未来?過去?それとも歴史大作とか?(^m^*)

    そのために、頑張ってこのストーリーを収拾します!

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