「んー・・・。」
「やっぱり、パンケーキくらいはうまく作れるようになっとかなくっちゃなぁ。」
「・・・永遠の課題だわ・・・。」
「左京のお母さん、料理、うまかったっていうけど・・・。」
「よっ・・・と。」
「・・・パパに毒味してもらお。」
ようやく、カスケード・ショアーズの懐かしい我が家に帰って来た圭介と橘花である。
二人で生活出来るのは、あと1ヶ月弱。
左京のライブツアーが終わり次第、橘花はまた、新しい街へ引っ越すのだ。
「どう?」
「う~ん・・・。」
「マズイ?」
「いや・・・。」
「お前、料理うまくなったじゃないか!最高にうまいよ!!」
「そうかな・・・。最高に美味しいとは思えないんだけども・・・。」
「そんなことないさ!だいたいお前、味覚音痴なのかと思ってたけど。」
「味覚音痴はパパの方じゃないの?・・・あー・・・やっぱあんまり美味しくない。」
「どんだけ高みを目指してんだよ・・・。」
別に高みを目指しているわけではなかったが、左京に美味しいものを食べて貰いたい・・・と、この頃特に、思うのだ。
「料理の本でも買いに行こうっと。」
ツイン・ブルックに比べると、格段に小さな街。
ちょっと車を走らせれば、すぐに街の中心街に出られる。
ツイン・ブルックより北に位置するこの街は、空気が澄み、木の葉の色が鮮やかで晴れの日にはそのコントラストが目に痛いほどだ。
「ん~・・・自転車があれば便利なのになぁ。ツイン・ブルックから持ってくるの、忘れちゃったな。」
坂道を昇るのはツライかもしれないが、ギルに連絡して、送ってもらおうかと思っていた。
「考えてみれば・・・荷物、ほとんど置きっぱなしだし・・・。」
絶対に必要なもの以外は全部置いてきた。
適当に処分してくれ、と言ってはみたものの、やはり一度、取りにいかなければならないだろうか、と思っていたところだったのだが・・・。
「ん?手紙、来てる。」
帰って郵便受けを覗いてみると、一通、手紙が届いていた。
「誰から・・・?」
白い封筒に入ったその手紙には・・・。
「・・・エリック・・・。」
エリック・エヴァンスの署名があった。
「パパ。」
「んー?」
「エリックから・・・手紙が来てる。」
「エリック?なんだって?なんか余計なこと、言ってきたか?」
「そうじゃなくて・・・パパとワタシの連名で来てるの。」
「連名で?なんだ?」
「クレメンタイン記念館が完成したから・・・落成式典に来てくれないかって!」
「ほお!そりゃいいな!!」
「行きたい?」
「行きたい!行きたい!いつだ?」
「今週の土曜だって。」
「なんか・・・懐かしいな。半年も前のことじゃないのに。」
ツイン・ブルックに、もう一度行きたい、と思っていた。
記念館が完成したのなら尚更だ。
そこで改めてクリスの絵を見て、そして本を完成させたい、と圭介は思っていた。
「ホント・・・もう懐かしいなんて・・・変ね。」
橘花も、ツイン・ブルックに行く理由が出来た、とは思っていたのだが・・・。
「よし!行くだろ?行こうぜ!橘花。」
「ん~・・・。」
「どうした?」
「左京・・・行けるかな・・・。」
「左京は、ほっとけよ。」
「だって・・・置いていったら拗ねるもん。」
「だいたいさ。僕と二人で楽しもうって、三ヶ月貰ったんだぜ?それなのに毎週毎週来てさー。」
「だって、ホントは左京について行くつもりだったんだもん。・・・いいや、電話してみよう。」
「ぶーん。」
しかし、電話する間もなく、左京はカスケード・ショアーズにやってきた。
「空港にバイク置いとくってのは、我ながらいいアイディアだったな!」
「へへっ。タクシーより早いや!」
ツアーが終わるまであと1ヶ月もないのだが、左京は相変わらずヒマを見つけては、橘花の下へと通っていた。
「お邪魔しまーす。腹減ったー。なんかある?」
いつもこうやって、突然やってきては、自分の家のように好き勝手に振舞っているので、圭介も橘花も、もう驚かない。
「おっと。パンケーキあるじゃん。」
「橘花が作ったんかな?」
「どれどれ。」
「ん~・・・。」
「絶品だな!こりゃ!」
「あー。うまかった!」
「左京、パンケーキ食べたの?」
「うん!うまかったよ~。」
「もっと練習しなきゃ、って思ってたのに・・・。」
「これ以上うまくなったら、俺、昇天するぜ?」
「まさか!」
「あ。今回はさ~・・・2日いられるんだぜ!」
「ホント!?」
「嬉しい?」
「嬉しいっ!!」
「だからさー・・・ちょっとゆっくり・・・。」
「ふふっ。」
「ん~っ。」
「はいはい。そこ。そんなトコでいちゃつかれたら邪魔だから。」
「あ。圭介さん。どうも。」
「橘花。左京にちゃんと話しときなさいよ。」
「あ。そうだ。」
「なに?」
「電話しようと思ってたのよ。」
「ん?」
「あっちで話そう。」
「うん。」
左京がやってきたのなら、電話をする手間が省けた。
ツイン・ブルック行きの話を左京にしておかなければならない。
「あのね。今度の土曜日なんだけど・・・パパとツイン・ブルックに行こうと思って。」
「土曜日?」
「うん。」
「なんだよー。俺、土曜はライブだよ!」
「あ。そうなんだ・・・。」
「土曜じゃなきゃダメなのか?」
「クレメンタイン記念館の、完成落成式典なの。」
「はっはっは!左京!残念だったな!橘花、やっぱ二人で行こう!!」
「ちぇっ。ツイてねぇなー。別の日に出来ないの?」
「んー・・・行って、式典だけ出て、帰ってくるつもりだし・・・。」
「そっかぁ・・・。俺も行きたいけど・・・ライブじゃしょうがないや。」
「あれっ。諦め、いいね?」
「ん~・・・まぁ、行こうと思えばいつでも行ける、っていうかさぁ・・・。・・・橘花、こっち、おいで?」
「うん。」
「ギルたちに会いたいのはヤマヤマなんだけど・・・。」
「うん。」
「圭介さんと約束してっからさぁ・・・。」
「パパのこと、考えてくれてるの?」
「俺、これでも結構、我慢してる方なんだぜ?ホントは、お前にライブ見にきてもらいたいし、たまには会いに来てくんないかなぁ、なんてさ・・・。」
「・・・だよね。ゴメンね。」
「うーん・・・。でも、何日かでも会わないと、お前、すっごいキレイになってるから、それ見るのも楽しみで・・・。」
「ワタシ?キレイになんか、なってないよー。」
「なってるよ。」
「だんだん、色っぽくなってくるしさ・・・。」
「それ・・・左京の方じゃないの?」
「ん・・・。」
「会えない時間ってのはさ、いろいろと想像するわけよ。どんな顔してんのかなぁ、とか、どんな服着てんのかなぁ、とか。今度会ったら、何話そうとか、どうやって・・・。」
「・・・抱いてやろうか・・・とか・・・。」
「・・・はいはい。そこ。そんなとこでいちゃついてないで、寝なさい。」
「ちぇっ・・・。」
「目の毒なんだからっ。」
圭介にそう言われて、居座られてしまうと、それ以上は何も出来ない。
「うん。ワタシ、先に寝るね。おやすみー。」
別に本当に寝るわけではないが、とりあえず部屋に引っ込まないと、いちゃいちゃ出来ないのだ。
「あー・・・。」
「・・・なんの腹いせですか。」
「別に。」
「結婚するんだからいいじゃないですか。」
「なんにも言ってないよ。」
「さぁーって・・・俺も寝よう。」
「僕はなんか食べよう。」
「パンケーキ、残しといてくださいよ。」
「さぁね。」
なぜかお互い、けん制しあっている左京と圭介だった。
なんでバトってんだろう・・・この二人・・・。
こんにちわ~♪
返信削除お久しぶりです!
ちょっと見ない間に動画が何本かアップされてる~♪
全部見ましたよ!
相変わらず歌が上手ですね~!
それに動画も凄く上手でした!
エヴァなんかもう……凄かった!
動け動け動け……動いてよーーーー!
てな声が聞こえてきそうでした(笑)
エヴァは旦那が好きなんですよ。
彼はレイちゃんが好きなんだそうです。
今夜あたり見せようかな?
絶対にびっくりすると思う!
物語りも、パパと左京のバトルが相変わらず面白い(笑)
パパが事あるごとに邪魔しまくってますね~
ま、分からんでもないけどwww
やっと昨日自宅に帰って来ました。
昨日まで旦那の実家の長野にいたんですよ。
長野ではネットは使えるんですが、居間にあるんですよね。
居間には当然、お義父さん、お義母さんがいるわけで、
なので中々思う存分見られなかったです。
たまにお義兄さんがワイヤレスで繋がってるノートPCを貸してくれた時は
ちょっとは見れましたが、それでもちょっとだけでした。
やっぱりネットがない環境は辛いですね~。
今夜は思いっきり楽しむつもりです!
あーやっと帰って来た!
マジ嬉しいです(笑)
まことんさん、こんにちは!!
返信削除おお!!久し振りです!!
GW中は物語を全然進めていなくって、動画ばっかり作って遊んでました(^_^;)ゝ
あ。旦那さん、エヴァ好きなんですか!!
これ見せたら、絶対笑い転げると思う・・・。
歌は適当だし、ダニエルが何役もやってるし、ミサトさんがそっくりだし・・・。
レイは、橘花がピッタリでした♪
なんか、カスケード・ショアーズでやってたら、左京と橘花がいちゃいちゃしてるとこに、絶対パパが割り込んでくるんですよ~。
ま、悔しいんだとは思うけど(^-^;)
ここにきて、この話を終わらせるのがなんだか寂しくなっちゃって、やけに引っ張ってます☆
それでも、本当にあとちょっとで終わりです。
う~ん・・・これは気持ちの切り替えが難しいな・・・。
次の話しにも、左京と橘花は出てくるんですけどねっ。
GW、ゆっくりのんびり満喫できたみたいですね!!
ワタシは、GWとか土日とか関係ない仕事してるんで、いつもと同じように生活してましたが、それでも仕事はヒマでヒマでしょうがなかったので、結構余裕ありました♪
昨日・今日はお休みなので、遊びまくってます!!
今日はカラオケ、行くんだ~♪
また歌っちゃうぞ!!
今夜はたっぷり、シムサイト巡り、楽しんでくださいねーっ!!
ユズさん.:+:.::.:+:(,, ・∀・)ノ゛コンニチハー.:+:
返信削除橘花ちゃんのバンド?すっごくステキでしたぁ~!
声も歌詞もなんかピッタリって感じで
溶け込んでいく気持ちよさ☆
さすが、ノリもいいけどうまいですねぇ~~!
ただただ感心しました(〃ω〃)
パパは邪魔し~だけどそれも後ちょっとと思うと
少々の事は許してあげたい気もしますねw
式典かぁ~~
もぉ完成なんですねっ☆
ユズさんの建築ステキなんでそのへんも
ワクワクしています♪
こんにちわ♪
返信削除ふぅ~やふぅ~癒しのシム巡りです(*^^)v
ちょっと私も今本編以外で遊んでますww
…うふふふふふ(変態笑い)
相変わらずラブラブで、パパの前でもw
そして密かなバトル…(^u^)ちょっと楽しんでますw
あ、前回の歌声も見ましたぞぉぉ~♪
やはりすてきです(*^^)v
橘花ちゃんもかわいい(*^_^*)
PS変なテンションですみません
たびたびすみません…こくいです
返信削除そうだ言うの忘れちゃってて…
もう一つの物語の人物の名前がかぶっちゃってすみません(T_T)
遊んでて…それで…は!!!って(゜o゜)
ジュウザ…名前がかぶっちゃったのです(T_T)
そういえば…と…す、すみません(T□T)
ぽよ~んさん、こんばんは!!
返信削除ううっ・・・橘花は可愛いんですけどねーっ。
あの歌は、ホントに橘花にピッタリなので、一生懸命歌いましたっ!!
そうそう!歌詞がね!なんか、左京に恋しちゃってて、でも周りがうるさいよー・・・みたいな歌で、似合ってるんですよぉ。
PV作るのって楽しい♪
いろんな格好、させてあげられるのもそうだし、非日常って感じで(^-^)
物語を動画で作るのは、ワタシには無理だけど、こんな単発の動画作成は、ホントに楽しいです!!
パパ、妬いちゃってるんでしょうねぇ。
またこの二人が、パパがいても全然気にしないでいちゃいちゃしてるんだもん!
パパと過ごせるのは、あとちょっとなので、ツイン・ブルック行きは、左京は外しました。
ま、ツイン・ブルックに行ったら、エリックとかもいるし、橘花と二人で水入らず・・・とはいかないけど、パパにも楽しんでもらいたくって。
記念館は~・・・たいした建築物じゃないんですよ・・・(-_-;)
四角くて白いだけで・・・。
この後、ちょこっとだけ、ツイン・ブルックの街に戻りまーす!
パパと橘花じゃないけど、ワタシも、もう懐かしいんですよねー。
こくいさん、こんばんはー!!
返信削除ふふっ。やっと本編が進み始めましたよ~。
あと、ちょっとで完結なんですけどね。
パパ、何かと絡んできますね~(^-^;)
最愛の娘を、自分と同じくらいの年のオトコに取られるわけですから!!
なんだか、左京とパパの火花の散らし合いが、ちょっぴり面白いです♪
歌・・・自分も楽しかったからいいんだけど、だんだんマヒしてきちゃって(^_^;)ゝ
最初は、『こんな歌声、晒していいんだろうか・・・』なんてドキドキしてたっていうのに!
でも・・・シムズでPVの人とか、エロベッドシーンの人、とか言われたら嬉しいかも♪
(実は・・・次回かなりエロイんです・・・)
あ、こくいさんの日常的ブログ、読んでますよぉ(≧∇≦)b
彼氏さん、誕生日、おめでとう!!
魔界貴族のメンツの、BL的お話も楽しみだなぁ(^-^)
名前、被ってるっていうか、『やった!同じ名前だぁ!ジュウザーーっ!!』って思ってたんですよ!
ウチのジュウザくんは、もう出てくる予定がないので~。
ワタシも結構、いろんなシムサイトさんの登場人物と、名前、被ってるかもしれない・・・。
ユリアさんとか、結構たくさん見かけるんだもの。
ワタシも変なテンションですみません・・・。
親友とカラオケ行って、二人で4時間半歌い倒してきたんで・・・。