どうして道路を渡るの?

ようこそ、いらっしゃいませ!

こちらでは、EAのTHE SIMS 3での擬似日常をだらだらと綴っています。

*改めてごあいさつ*

長きにわたり、放置していてすみませんでした。

いつかは戻ってくる、と決めていたので、
移転や閉鎖もせず、けどいつの間にか2年半も経っていました。

やっと戻ってこれましたので、イチから出直します。

「君がいた世界」は、未完のまま終了です。
また、別館は閲覧できない状態にしています。

本当に、長い間留守にして、申し訳ありませんでした。

お気に入りリンクの整理、やっとしました。
リンク切れサイト様もいくつかあって、
2年半と言うのは長かったな・・・と改めて実感しています。

~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~

主役ふたり、やっと揃いました。

Calico Capriccioso
第2話 新しい出会いとか再会とか

最終更新日 2015.04.03

月曜日, 11月 01, 2010

訪問者

今夜のロッタのお仕事場は・・・

「んもうっ!またここの家っ!!」

毎度お馴染みのスケ三郎の家。
「んん~・・・こんだけ毎回出るっていうのは・・・絶対この場所、昔、お墓だったとかじゃないのかなぁ。」

肝心の家主は留守でした。
「こんな時・・・王子様がいてくれればよかったのに・・・。」

王子様・・・ですか。

「ふ・・・ふふふふふ・・・。」

ロッタの王子様は、一人寂しくテレビを見ていました。

週末の朝・・・。
「な、橘花。お前、今日なんか用事ある?」
「あるよー。昨日、さぼっちゃったから、仕事しなきゃ。」

「まーた氷の彫刻か?一日くらい作らなくったって腕が落ちたりしないだろ?」
「そういう問題じゃないんだよねー。」
「じゃ、なんだ?生活費か?」

「お金じゃないよ。作りたいから作るのっ。」
「・・・。」

『せっかくの週末なのになぁ・・・。』

『こいつ・・・俺の気持ちとか、一生気付かない気がする・・・。』

もう一押しすれば、もしかすると橘花は乗ってくるかもしれません。
けれど、今のダニエルには、そのもう一押しが出来なくなっていました。

「んー・・・ダニエルのヤツ・・・こないだっからなーんか変なのよねー。」

「なんか言いたそうなのに言わないし・・・。」

橘花、気付いてないこともないのですが、その『言いたいこと』がなんなのかは分からないんです。
「彫刻家が彫刻作るのなんて当たり前じゃない。名声とかお金とかじゃなくって・・・。」

「んー・・・なんだろう・・・。」


遺伝子

・・・という言葉がふと頭に浮かびました。

「出来た・・・っていうか・・・これ・・・誰?」

もやもやした気持ちのままで作った彫像は・・・見たこともない紳士。
「なんか・・・気持ち悪い・・・。」

普段なら、作ったものは惜しげもなく売ってしまうのですが、この時はなぜかそれが出来ませんでした。
「誰だろう・・・。どこかで見たこと・・・。」

街で見かけた人だったのでしょうか?
それとも、橘花の記憶の中にある誰かなのでしょうか。
考えても答えが出ないまま、外出することにしました。
ちょっと一人で頭を冷やしたかったのです。

見事に橘花に振られたダニエルは、仕方なしに武術の練習なぞしておりましたが、
「いよ~っ・・・はーーーっ・・・。」

「ん?電話。」

「はい。もしもーし。」

「・・・ああ!なんだ。エリックか?・・・どうせヒマだよ。悪かったなー。」

「こないだの?・・・ああ!話に来てくれるのか!今から?いいぜ。・・・うん。場所、分かるか?」

どうやら友人からの電話で、今からこちらに遊びに来ると言っているようです。
「約束してたな。そう言えば。宗太はどこ行ったかな?」

同僚のエリックとやらが、今から伝説について話をしに来ます。
伝説を知りたがっていた宗太と、当事者である橘花にも話を聞かせたい、とダニエルは思っていました。

ダニエルが電話を受けて、しばらくした頃・・・。
「ふむ・・・久しぶりだ。」

あのオジサンがクレメンタイン・ハウスにやってきました。
「私の見込みは間違っていなかったかな?」

オジサン、勝手に家に上がりこんでしまいました。
「あー・・・ちょっと。あんた、誰?」
「ん?」

ギル、思いっきり胡散臭そうです。
いきなり見ず知らずの人が入り込んできて、きょろきょろしているのですから、当たり前といえば当たり前なのですが・・・。
「ん?君はここの住人かね?」
「そうだけど?あんた、なんなんだよ。人んちにずかずかと・・・。警察呼ぶぞ。」

「あ・・・怪しい者じゃないよ!女の子・・・いや・・・その・・・ダニエルは?」
「なんだ。ダニエルの知り合いか?なら先にそう言え。」

オジサン、ギルにたじろぎながらも、訪問の目的を告げます。

「あ!エリック!」
「お。ダニエル。このおっさん、お前を訪ねて来たらしいぞ?」
「ああ。ちょっと話聞かせてもらおうと思ってさ。・・・な、ギル。橘花知らない?」
「さっき、出掛けてたみたいだぞ?」

「なんだ。そっか。エリック、ちょっと待ってもらえるかな?メンツ、揃ってないんで。」
「ああ。構わないさ!どうせ週末だ。ゆっくりして行くよ。」
『なんかこのオッサン・・・イヤに図々しくないか?』

ギルはやっぱり胡散臭そうな顔です。

少しの間、玄関先で話していると・・・

橘花が帰ってきました。








なんか、数日、練って練って書いていたら、いつの間にか長くなってました。

ところで、『ヴァイス・ベルク』をちゃんと撮ったSSがなかったので・・・
こんなんです。
上から見ると、
こんな感じ。
屋根、剥いてみました。

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