どうして道路を渡るの?

ようこそ、いらっしゃいませ!

こちらでは、EAのTHE SIMS 3での擬似日常をだらだらと綴っています。

*改めてごあいさつ*

長きにわたり、放置していてすみませんでした。

いつかは戻ってくる、と決めていたので、
移転や閉鎖もせず、けどいつの間にか2年半も経っていました。

やっと戻ってこれましたので、イチから出直します。

「君がいた世界」は、未完のまま終了です。
また、別館は閲覧できない状態にしています。

本当に、長い間留守にして、申し訳ありませんでした。

お気に入りリンクの整理、やっとしました。
リンク切れサイト様もいくつかあって、
2年半と言うのは長かったな・・・と改めて実感しています。

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主役ふたり、やっと揃いました。

Calico Capriccioso
第2話 新しい出会いとか再会とか

最終更新日 2015.04.03

土曜日, 10月 04, 2014

プロローグ Side_R①

「ふー・・・やっと授業終わったー・・・。」

「さて・・・と。バイトまでちょっと時間あるなぁ。」

アールは成長し、大学生になっていた。
現在4年生。
卒業の準備や、就職活動、毎日がめまぐるしく過ぎていく。

「アールくん。」
「あ。怜ちゃん。 授業終わった?」
「はい。」

「アールくん。今夜、一緒に課題やりましょう。締め切り近いですよ?」
「あー・・・俺、夜はバイトだわ。」

「ゴメンな。怜ちゃん。」

「この期に及んで、まだバイトしてんですか。就職、決まったんですか?」
「まだなんだよなぁ・・・。」


「ぴー!」
「うへぇあっ!」

「び・・・びびった・・・。いきなり何すんだよ怜ちゃん!」
「大学4年のこの時期になって、就職も決まってないのにバイトばっかりしてるヤツはおしおきです。」

「そ・・・そういう怜ちゃんはどうなのさ。就職。」
「ボクはたくさん内定貰ってますよ。どこにするか悩んでるところです。」

彼の名前は、瓜生怜。

アールとはハイスクール時代からの親友で、大学でも同じ学部に入り、同じ寮の同室でずっとアールと一緒に過ごしている。

「怜ちゃんは相変わらずおかあさんみたいだな・・・。」

なにかと頼りないアールは、ハイスクールの頃から、怜に世話になりっぱなしだった。

「そうだ。掲示板見てみよ。単発バイト、ないかな?」

「えーっと・・・。」

「おっ。医学部で血清提供者求む、かぁ。 これなら時間かからないな。」

「血を抜かれるだけで1000シムオリオンなんて、楽勝♪」

「よしっ。早く行かなきゃ!」

アールは寝る間も惜しんで、バイトに励んでいた。
学費は親が出してくれているし、生活に困っているわけでもない。
だが、金を稼がなければいけないわけがある。
もちろん、落第しない程度に勉強もしている。
就職も早く決めたいとは思っている。
だが、そうすべてがうまくいくとは限らない。特に就職、である。

「困ったな・・・。」

アールの希望は、公務員だった。
とにかく安定した職につきたい。そうしなければならないわけがあるのだった。


「あーあ。こんなに落ち葉が・・・。」

「まったく・・・掃いても掃いてもこの始末。」

「きれいにしなければ。」

彼の名前は、及川四郎。
アールと怜と同学部で、同じ寮に住んでいる。

「四郎ー。腹減った。なんか作って。」
「料理くらい覚えろよ。」

アールのもう一人のおかあさん親友である。

「四郎が作ったメシ、うまいんだもん。」
「おだててもなにも出ないぞ。」

「まぁ、仕方ないな。サンドイッチくらいなら作ってやる。」
「やった!」

四郎は、家事全般が得意だった。
料理はうまいし、いつも寮の中を掃除しまくっている。

この三人。

なかなかのイケメンである。

三人でつるんでいると、女学生が必ず振り向くほどだ。

だが・・・

「できたぞ。」
「サンキュー。」

一ノ瀬アール。

人当たりがよく、パソコンが得意で、手先が器用。


だが、運動神経皆無で、びびりでヘタレでオタク。

「オタクのなにが悪いんだか。」

瓜生怜。

頭もいいし、運動神経もいい。世話好きで友達も多い。

「(あら・・・ちょっとカッコいい・・・。)ね。あなた何学部?」
「工学部ですが。」
「工学部・・・。」

「あ・・・そう。(・・・しまった・・・例の三人組か・・・。)」
「?」

だが、実験オタクで服がダサい。

「母が地元の洋品店で買ってくれた服です。」

及川四郎。


ちょっと人見知りだが、料理上手でキレイ好き。

「ふむ・・・このマント、なかなかいいな。」

「うーん・・・。ポーズは・・・。」

だが、悪魔を目指している中二病。

「闇の炎に抱かれて消えろ!・・・これだな。」

彼らは、『工学部の残念三人組』と言われていた。

そんな呼び名がついてしまうほど、イケメンなのにとにかく残念な三人なのだ。
しかし・・・

「アールくん♪」
「あ。しぃちゃん!」

「どうしたの?電話くれれば会いに行ったのに。」
「うん。次の時間、そこの校舎だから、寄っちゃった♪」

「あ。そうだ。欲しがってたバッグ、今度一緒に買いに行こうよ。」

「ホント?買ってくれるの?」
「もちろんだよ!」

「うれしー♪」

彼女は栗山しぃ。
アールの恋人である。
付き合い始めてから、1年ちょっと。

「・・・あ。そうだ。あのね。」
「うん?」

「こないだ雑誌で、すごーく可愛い靴見つけてね。」
「靴かぁ。」

「でも、しぃのおこずかいじゃ、ちょっと手が出ない感じで・・・。でもすっごく可愛くって・・・。」

「欲しいなぁ、って・・・。」

アールに金が必要なわけとはこれだった。
しぃに、こうやってねだられると、アールは彼女の望みを叶えてあげたい、と思ってしまうのだ。

「なんだ!そんなの俺が買ってあげるよ!」
「でもー・・・いっつも買ってもらっちゃって悪いしー・・・。」

「気にすることないよ。しぃちゃんには可愛くしてて欲しいし。」
「ホント?じゃ、今度雑誌見せてあげるね。」

「任せとけって!」

『残念三人組』だのなんだのと言われてはいるが、彼女がいる自分は勝ち組だ、とアールは思っていた。
こんなに可愛い彼女を連れて歩ける自分は、本当に幸せ者だ。
しぃのためなら、睡眠時間を削ってバイトすることくらいなんでもない、それほどしぃにベタ惚れなのだった。




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お待たせしました。プロローグのアール編です。
まずは登場人物紹介、ってとこで。

正直、主役のアールより、怜ちゃんが可愛すぎて、ふるふるしてしまいます。

「工学部の大学生たるもの、アヒルを携帯しているのは基本です。」

可愛いです^^

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